著者
須田 克朗 守屋 宣 井上 美智子 増澤 利光 藤原 秀雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. COMP, コンピュテーション
巻号頁・発行日
vol.98, no.562, pp.9-15, 1999-01-23

時間タイマを持つ分散システム上での線形化可能性を保証する共有レジスタの無待機な実現を考察する.すべてのプロセスに既知で, 0<u<dである定数d, uに対し, すべてのメッセージ遅延は[d-u, d]の範囲であることを仮定する.本稿では, read操作の最悪応答時間がd, write操作の最悪応答時間がuであるような線形化可能な実現を示す.さらに, この実現は無待機であること, すなわち, 任意個のプロセスの停止故障に耐性があることを示す.