著者
小吹 健太郎 守屋 宣孝 上田 博唯
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.35, pp.21-26, 2010-05-07
被引用文献数
4

本稿では対話ロボットの目を逸らす仕草が、対話者に与える印象についての実験結果について述べる。本研究の目的は、人が対話ロボットに感じる不安感をなくす事である。実験は目を逸らす方向と目を逸らす時間の2種類のパラメータを選び、それぞれを変化させて印象評価を行った。その方法と結果を示す。不安感を最も低減できるのは下に0.2秒目を逸らす場合であるという結果となることなどが明らかとなった。
著者
守屋 宣 櫟 粛之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-情報処理 (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.86, no.5, pp.301-317, 2003-05-01
参考文献数
10
被引用文献数
2

本論文では,莫大な数のエージェント動作し,それらのエージェントが頻繁に生成,消滅するようなインターネットエージェントシステムの耐故障アルゴリズムを考察する.本論文では,エージェントシステムへスナップショットアルゴリズムを適用することを考える.スナップショットアルゴリズムとは,分散システム全体の状況(スナップショット)を求めるアルゴリズムである.特に,Chandyらのスナップショットアルゴリズム[2]は,効率の良さ,手続きの単純さから代表的なスナップショットアルゴリズムになっている.しかし,Chandyらのスナップショットアルゴリズムを莫大な数のエージェントが動作する分散エージェントシステムへ適用することは実用的ではない.そこで,本論文では,Chandyらのアルゴリズムのアイデアを拡張し,メッセージ交換やエージェント生成などを通じて因果関係をもつエージェント間でスナップショットをとるサブスナップショットアルゴリズムを提案する.更に,サブスナップショットアルゴリズムによってとられたスナップショットを利用した効率的なロールバックアルゴリズムを提案する.スナップショットを利用した一般的なロールバックアルゴリズムでは一部のエージェントのみがロールバックすればよい.
著者
須田 克朗 守屋 宣 井上 美智子 増澤 利光 藤原 秀雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. COMP, コンピュテーション
巻号頁・発行日
vol.98, no.562, pp.9-15, 1999-01-23

時間タイマを持つ分散システム上での線形化可能性を保証する共有レジスタの無待機な実現を考察する.すべてのプロセスに既知で, 0<u<dである定数d, uに対し, すべてのメッセージ遅延は[d-u, d]の範囲であることを仮定する.本稿では, read操作の最悪応答時間がd, write操作の最悪応答時間がuであるような線形化可能な実現を示す.さらに, この実現は無待機であること, すなわち, 任意個のプロセスの停止故障に耐性があることを示す.