著者
久島 昭浩 高橋 雅哉 高橋 克之 蜂須賀 仁志 布村 眞季
出版者
日本臨床外科学会
雑誌
日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
巻号頁・発行日
vol.71, no.11, pp.2855-2859, 2010 (Released:2011-05-25)
参考文献数
11

症例は63歳,男性.吸収不良症候群の状態で入院となり,糞便と尿検査から播種性糞線虫症と診断した.糞線虫症治療薬であるIvermectin(ストロメクトール®)を投与したが,小腸穿孔による腹膜炎を発症し緊急開腹手術を施行した.糞線虫は熱帯・亜熱帯地域に広く分布する寄生虫で,日本では九州南部,沖縄に保虫者が多く存在している.成虫は十二指腸および空腸粘膜に寄生し,自家感染により感染が何十年も持続する.過剰感染を起こすと腸管の固有筋層に虫体が浸潤し吸収不良症候群やイレウス,小腸壊死を引き起こすことがある.九州,沖縄に居住歴のある原因不明の腹膜炎や腸管壊死,イレウスの患者の診察に際しては糞線虫症を鑑別する必要がある.
著者
槻岡秀朗 籠屋健 笹尾 和宏 高橋 雅哉 中村 維男
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告計算機アーキテクチャ(ARC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.61, pp.43-48, 1997-06-27
被引用文献数
3

SOUNDコンピュータは、ニューラルネットワークをプログラム可能にした全く新しい概念のコンピュータである。従来のノイマン型とは、手順の与え方,データの流れ方において異なる。その構成は、コネクションネットワーク,コネクションレジスタ,演算ユニットから成り、各ユニットは、コネクションネットワークを通して繋がっている。その動作は、まず、コネクションレジスタの内容に基づいてコネクションネットワークを繋ぎかえて、データフローグラフをそのままのトポロジーでハードウェア上に実現し、そして、そこに同期式にデータを流して並列処理を行う。その応用分野としては、データの圧縮,伸長,認識や三次元グラフィクスなどのマルチメディア処理や科学技術計算の高速化が挙げられる。The SOUND computer is a novel non-von Neumann computer. Its differences from von Neumann computer are the ways of giving order and flowing data. The SOUND computer consists of a connection network, a connection register, and operation units. Each units is connected through a connection network. In this action, firstly, implement a dataflow gragh directly on a hardware in the same topology, then, execute the graph by flowing data-synchronously. The SOUND computer is aiming at the mathematically sound computer on its hardware and software. And its purpose is to accelerate the scientfic calculation and the multi-media processing such as data compressing, extracting, recognition, and 3-dimensional graphics.