著者
鴻巣 努 関 哲朗 新井 浩志 西尾 雅年
出版者
プロジェクトマネジメント学会
雑誌
プロジェクトマネジメント学会研究発表大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2000, pp.49-50, 2000

本研究は, 千葉工業大学プロジェクトマネジメント学科情報システム系列における, ソフトウェア開発に関する教育プログラムのコースウェアを概観し, その教育的効果について報告したものである. 情報システム系列ではコース設立当初からプログラミング技術のみならず, ソフトウェア開発における管理技術を含めた総合的能力を養うため, プロジェクトベース教育の試みが行われてきた. 受講者に対する質問紙調査および学習達成度に関する調査から, 従来の知識積み上げ型教育に比べ, 自発的学習が可能となり, 受講者の満足度も高いことが明らかになった.
著者
大山 順 鴻巣 努
出版者
プロジェクトマネジメント学会
雑誌
プロジェクトマネジメント学会研究発表大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.233-234, 2008

現在のリーダシップ研究はリーダの素質による類型論から,リーダシップを使い分けるべきとする状況適合論が主流となりつつある.本研究ではプロジェクトにおける状況を10個のカテゴリーに分け,カテゴリー毎にリーダシップを定義した.また重なった状況を表現するために適合条件集積法を提案し,効果的に発揮するためのリーダ・プロセスを提案した.本研究により,客観的評価に基づいたリーダシップを発揮することが可能となった.
著者
鴻巣 努
出版者
千葉工業大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

本研究では眼球運動計測により, 非漢字系孤立語の言語特性について考察した. タイ語読解においては,難易度の上昇により注視回数だけでなく,注視時間の増加が認められた.これは,日本語の傾向と異なっており,タイ語読解時では認知処理レベルが高くなる傾向が分かった.読解時の注視点分析より,タイ語には,日本語における漢字,英語におけるスペースなどの形態的に特徴を持った要素への注視は少なく, PSG(周辺探索誘導)が優位に機能している傾向は認められなかった.一方で,単語の末尾に存在するドーサコット(終末子音)に注視が集まる傾向が認められた.ドーサコットは,通常使われる子音と同じ形態で日本語や英語のように形態的特徴だけで通常子音かドーサコットかの区別ができない.視覚探索においては,CSG(認知探索誘導)を優位に働かせることが必要である. 一注視あたりの情報受容量は日本語やドイツ語のデータと比べて 20~30bits 程度多く,これはタイ語の認知特性に起因していると推察される.