著者
増田 彰則 出口 大輔 山中 隆夫 黒木 敦朗 黒木 克郎 鄭 忠和
出版者
一般社団法人日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.42, no.8, pp.521-528, 2002-08-01
被引用文献数
1

内科治療中に急性増悪し,手術適応と診断された難治性潰瘍性大腸炎患者に心身医学的治療を併用した結果,寛解し社会復帰した.自律訓練法,指尖皮膚温度のバイオフィードバックによる心身のリラクゼーションと自ら前向きに治療に取り組むようになったことが病態の改善に効果的に作用したと考えられた.内科的治療が奏効しない急性増悪例に対して,心身医学的治療を併用することは有用であると思われる.
著者
西 満正 長野 稔一 大塚 直純 吉井 紘興 石沢 隆 山本 四郎 黒木 克郎 大山 満 渡辺 研之
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.8, no.3, pp.259-264, 1975-05

大腸にはポリープが多い. しかも癌との区別が困難なもの, 多発するものが多い. これらの処置については外科医がしばしば悩まされている. 大腸のポリープと癌には疫学や腫瘍発生学の面からも興味のつきない点が多々ある. 今回われわれは入院手術症例, 直腸鏡集検例, 大腸ポリポージス症例, ソテツ毒による大腸発癌実験例などについて検討した. 私はポリープの癌化率をうんぬんする前にポリープの種類をよく知ること, 癌の判定基準を明らかにすること, 何よりもポリープを慎重に取り扱うことを強調したい.