著者
小林 尊志 野田 雅文 出口 大輔 高橋 友和 井手 一郎 村瀬 洋
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.34, no.25, pp.129-130, 2010-06-29
参考文献数
3
被引用文献数
1

マイクロブログサービスTwitterでは,実際にスポーツを観戦したりTV番組を視聴したりしながらリアルタイムに書き込む"実況書き込み"が増加している.本報告では,実際に観戦・視聴していないユーザの書き込みなど,他の様々な書き込みの中からこれを検出する手法を提案する.実験ではTV番組において「番組によらない情報」と「番組固有の情報」に注目して単語の出現頻度を学習して実況書き込みの検出を行った.
著者
武田 一馬 川西 康友 平山 高嗣 出口 大輔 井手 一郎 村瀬 洋 柏野 邦夫
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 A (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.J106-A, no.3, pp.58-69, 2023-03-01

本研究の目的は,多数の人物の視行動を分析することで,観衆が注目している複数の注目対象の位置の推定と,それらが注目されている度合(被注目度)を定量化することである.被注目度を推定する典型的な方法として,観衆の視線を推定し,その視線と物体の位置を対応付けることで,被注目度を推定することが考えられる.その場合,機器を設置するコストや手間をふまえると,観衆全体を一度に撮影した映像から視線を推定することが望ましい.しかし,このようにして撮影した映像から切り出した顔画像の解像度は観客ごとに撮影した場合と比べて小さく,視線推定精度は低い.そこで本論文では,低解像度でも比較的推定しやすい顔向きの時系列データを入力とし,これらを時空間的に統合することで,観衆が複数の注目対象を注視する状況下で注目対象の位置と被注目度を同時に推定する手法を提案する.提案手法の有効性を確認するため,アイドルのライブ公演を模したデータセットを構築し,注目対象の位置及び被注目度の推定精度を評価した.実験結果から,提案手法により比較手法と比べて被注目度の推定精度が向上することを確認した.
著者
増田 彰則 出口 大輔 山中 隆夫 黒木 敦朗 黒木 克郎 鄭 忠和
出版者
一般社団法人日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.42, no.8, pp.521-528, 2002-08-01
被引用文献数
1

内科治療中に急性増悪し,手術適応と診断された難治性潰瘍性大腸炎患者に心身医学的治療を併用した結果,寛解し社会復帰した.自律訓練法,指尖皮膚温度のバイオフィードバックによる心身のリラクゼーションと自ら前向きに治療に取り組むようになったことが病態の改善に効果的に作用したと考えられた.内科的治療が奏効しない急性増悪例に対して,心身医学的治療を併用することは有用であると思われる.
著者
清水 政行 川西 康友 出口 大輔 井手 一郎 村瀬 洋
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.87, no.5, pp.447-454, 2021-05-05 (Released:2021-05-05)
参考文献数
32

Estimation of translation between consecutive frames, i.e., odometry, plays an important role in autonomous navigation. This paper presents an odometry estimation method using sparse LiDAR points and image feature points. In case of sparse LiDAR measurements, it is difficult to accurately estimate depth at image feature points. Image feature points with low-accuracy depth cause misconvergence in odometry optimization. To improve the robustness to the misconvergence, a new method with a Gaussian process that estimates not only the depth at image feature points but also the variance is proposed. By using this variance, it estimates the residual of image features in the world coordinate with depth, or in the image coordinate without depth. This allows more accurate and robust estimation than conventional methods in case of sparse LiDAR points. In an experiment with simulated sparse LiDAR points from the KITTI dataset, the proposed method is confirmed to estimate the odometry more accurately than conventional methods.
著者
加藤 大貴 平山 高嗣 道満 恵介 井手 一郎 川西 康友 出口 大輔 村瀬 洋
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.36, no.5, pp.D-KC7_1-10, 2021-09-01 (Released:2021-09-01)
参考文献数
18

The Japanese language is known to have a rich vocabulary of mimetic words, which have the property of sound symbolism; Phonemes that compose the mimetic words are strongly related to the impression of various phenomena. Especially, human gait is one of the most commonly represented phenomena by mimetic words expressing its visually dynamic state. Sound symbolism is useful for modeling the relation between gaits and mimetic words intuitively, but there has been no study on their intuitive generation. Most previous gait generation methods set specific class labels such as “elderly” but have not considered the intuitiveness of the generation model. Thus, in this paper, we propose a framework to generate gaits from a mimetic word based on sound symbolism. This framework enables us to generate gaits from one or more mimetic words. It leads to the construction of a generation model represented in a continuous feature space, which is similar to human intuition. Concretely, we train an encoder-decoder model conditioned by a “phonetic vector”, a quantitive representation of mimetic words, with an adaptive instance normalization module inspired by style transfer. The phonetic vector is a dense description of the intuitive impression of a corresponding gait and is calculated from many mimetic words in the HOYO dataset, which includes gait motion data and corresponding mimetic word annotations. Through experiments, we confirmed the effectiveness of the proposed framework.
著者
振津 勇紀 出口 大輔 川西 康友 井手 一郎 村瀬 洋 向嶋 宏記 長峯 望
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 A (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.J105-A, no.4, pp.48-57, 2022-04-01

重要な公共交通機関として広く社会に普及している鉄道の沿線には,信号機や踏切など列車の安全運行を支える多くの設備が設置されている.これらの設備の日常的な整備や設置状況などに関する情報収集業務の多くは人手により行われており,その維持管理作業の自動化・効率化を実現する技術が強く求められている.このような課題に対して,営業運転中の列車に搭載したカメラにより前方を撮影した列車前方映像のみを用い,セマンティックセグメンテーションを施すことで鉄道環境における沿線設備などを自動認識する技術に期待が寄せられている.しかし,セマンティックセグメンテーションでは画素単位でクラス情報を人手で付与した学習データが必要であり,高い性能を得るために必要な大量の学習データを用意するコストは非常に高い.そこで本論文では,教師なしデータに対するセマンティックセグメンテーション結果とStructure from Motion(SfM)法による3次元復元結果を組み合わせることによってラベル付き3次元点群を生成し,それらを画像平面に投影することで擬似的なデータ拡張を行うSfM-student法を提案する.これにより,限られたラベルあり学習データのみからセマンティックセグメンテーションの精度向上を図る.実際の鉄道環境で撮影したデータを用いた実験を行ったところ,提案する3次元情報を利用した擬似的なデータ拡張手法は既存のデータ拡張手法と比べてセマンティックセグメンテーション精度を向上させることを確認した.
著者
出口 大輔 村瀬 洋 梅田 一彰 斎藤 正孝 藤 賢一朗 山下 真吾 末次 祐樹 高井 翔太 佐藤 竜太 丸山 拓馬
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.467, pp.347-358, 2011-03-03
参考文献数
4

電子情報通信学会情報・システムソサイエティパターン認識・メディア理解(PRMU)研究専門委員会が今年度実施したアルゴリズムコンテスト「ターゲットをロックオンせよ!〜移動物体の追跡〜」の実施内容について報告すると共に,受賞者によるアルゴリズム紹介を掲載する.今回の課題は「動画中の物体追跡」をテーマとし,高速かつ精度良い物体追跡の実現を課題とした.また,応募総数は歴代2位の73件であり,そのうち7件が入賞した. This paper reports a summary of the 14th algorithm contest entitled "Lock on targets! - object tracking -". This contest is supported by PRMU (Pattern Recognition and Media Understanding) technical group of IEICE-ISS. In this paper, brief overviews of prize-winning algorithms are presented by the winners. The contest in this year asks fast and accurate algorithms to track objects from videos. 73 algorithms were submitted to this contest (2nd largest submissions among the past contests), and 7 algorithms had won the prizes.
著者
井上 卓弥 平山 高嗣 高橋 友和 川西 康友 出口 大輔 井手 一郎 村瀬 洋 黒住 隆行 柏野 邦夫
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.138, no.11, pp.1399-1409, 2018-11-01 (Released:2018-11-01)
参考文献数
23
被引用文献数
1

Recently, the spread of Web cameras has facilitated video-conferencing as a means of communication. Since a Web camera is usually located outside the display while the user looks at his/her partner in the display, there is a problem that they cannot establish eye contact with each other. Various methods have been proposed to solve this problem, but most of them required specific sensors, and robust and accurate feature extraction for various appearances to densely associate facial feature points of the images. In this paper, we propose a method that transforms the eye areas to synthesize eye contact using a single camera that is commonly implemented in laptop computers. Concretely, we implemented a system which transforms the user's eye areas in an image to his/her eye image with a straight gaze to the camera only when the user's gaze falls in a range that the partner would perceive eye contact. We then confirmed the effectiveness of the proposed method in terms of accuracy of the gaze area classification, subjective evaluation score for eye contact, and accuracy of eye contact through experiments.
著者
小林 尊志 野田 雅文 出口 大輔 高橋 友和 井手 一郎 村瀬 洋
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.457, pp.165-169, 2011-02-28
参考文献数
6
被引用文献数
1

近年,Twitterに代表されるWebサービスの登場により,多くの人々が放送映像を視聴しながらリアルタイムに意見や感想を投稿するようになった.本報告では,Twitterを利用することで視聴者の意見を大量に自動で収集し,視聴者視点による要約映像の生成する手法を提案する.提案手法では,まず,視聴しながらリアルタイムに投稿されたTwitterの"実況書き込み"から,投稿者が応援するチームに関する属性を判別する.そして,同一チームを応援する視聴者の実況書き込みの状況から,視聴者の意見を反映した要約映像を自動で生成する.実験では,Twitterにおけるプロ野球の試合に関する実況書き込みを利用して中継映像の要約映像を生成し,提案手法の有効性を確認した.
著者
小林 尊志 野田 雅文 出口 大輔 高橋 友和 井手 一郎 村瀬 洋
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.456, pp.165-169, 2011-02-28
参考文献数
6

近年,Twitterに代表されるWebサービスの登場により,多くの人々が放送映像を視聴しながらリアルタイムに意見や感想を投稿するようになった.本報告では,Twitterを利用することで視聴者の意見を大量に自動で収集し,視聴者視点による要約映像の生成する手法を提案する.提案手法では,まず,視聴しながらリアルタイムに投稿されたTwitterの"実況書き込み"から,投稿者が応援するチームに関する属性を判別する.そして,同一チームを応援する視聴者の実況書き込みの状況から,視聴者の意見を反映した要約映像を自動で生成する.実験では,Twitterにおけるプロ野球の試合に関する実況書き込みを利用して中継映像の要約映像を生成し,提案手法の有効性を確認した.
著者
村瀬 洋 井手 一郎 出口 大輔 目加田 慶人 高橋 友和
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

車載カメラ画像や監視カメラ画像などの多様な変動をもつ環境の中での実画像を認識するための手法を開発した。具体的には、過去に蓄積された膨大な時空間情報から対象の見かけの変動パタンを生成するモデルを構築し生成したパタンを学習サンプルとして利用する生成型学習法による認識手法や、入力画像の複数のフレームを利用して低品質な画像を超解像などの処理により高品質化したのちに識別する認識手法などを開発し、実験により有効性を示した。
著者
福嶋 慶繁 出口 大輔 目加田 慶人 森 健策 村瀬 洋 鳥脇 純一郎 野口 正典
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MI, 医用画像 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.91, pp.29-34, 2004-05-21
参考文献数
5

本稿では,前立腺摘出標本画像を用いた前立腺針生検シミュレーション結果と,従来行ってきたX線CT像へ仮想的な病変を埋め込んだ場合の生検結果との比較を行う.前立腺針生検とは,前立腺に生検針を刺し組織を採取する組織診断法である.前立腺針生検では,病変組織を確実に採取しかつ患者への負担の少ない生検手法が求められる.そこで,101症例の前立腺摘出標本画像から作成した仮想前立腺に対して針生検シュミレーションを行い生検手法の評価を行う.利用した前立腺摘出標本は3mm間隔でスライスされた前立腺の断面画像に対し医師が病変部を示したものであり,その断面画像より前立腺を再構成したものが仮想前立腺である.作成した仮想前立腺に対して仮想針生検を行い,各生検手法の病変検出率と病変採取体積を評価した.実験の結果,病変検出率は,従来のX線CT像を用いた結果との相関値が0.77と非常に強い正の相関があり,X線CT像に対して仮想的に病変を発生させた仮想前立腺の有効性を確認した.
著者
小林 尊志 野田 雅文 出口 大輔 高橋 友和 井手 一郎 村瀬 洋
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎
巻号頁・発行日
vol.110, no.108, pp.129-130, 2010-06-22

マイクロブログサービスTwitterでは,実際にスポーツを観戦したりTV番組を視聴したりしながらリアルタイムに書き込む"実況書き込み"が増加している.本報告では,実際に観戦・視聴していないユーザの書き込みなど,他の様々な書き込みの中からこれを検出する手法を提案する.実験ではTV番組において「番組によらない情報」と「番組固有の情報」に注目して単語の出現頻度を学習して実況書き込みの検出を行った.
著者
吉田 智成 高橋 友和 出口 大輔 井手 一郎 村瀬 洋
雑誌
研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.28, pp.1-6, 2011-08-29

監視カメラ映像からの顔画像認識において,顔領域が低解像度であることは認識精度の低下を招く.この問題に対して,動画像を用いた超解像技術を利用することで認識精度が向上できると考えられる.しかし,従来の超解像は,平面物体を撮影した動画像を対象としている場合が多く,顔画像のように向きや表情の変化によって 2 次元的に非剛体変形する動画像を扱うことが困難である.そこで本報告では,局所領域毎に位置合わせをすることで,顔向きや表情の変化に頑健な超解像を行う手法を提案する.具体的には,フレーム間の位置合わせに非剛体レジストレーションを用いることで顔画像の非剛体変形に柔軟に対応する.実際に撮影した動画像を用いた実験の結果,超解像の性能向上が見られ,提案手法の有効性が確認できた.In a face recognition system with surveillance video cameras, the decrease in resolution of face images degrades the recognition accuracy. To overcome this problem, multi-frame super-resolution techniques could be used to improve the accuracy. However, most super-resolution techniques assume that a planar object is captured in input images. Therefore, it is difficult to apply them to face images that include non-rigid deformations caused by changes of face poses and expressions. In this report, we propose a multi-frame super-resolution method that can deal with changes of face poses and expressions. To achieve this, alignment of each local region between video frames is performed by using a free-form deformation method. Thus, the proposed method can easily deal with the non-rigid deformation of face images. Experimental results demonstrate that the proposed method improved the performance of super resolution for actual videos. From this, we confirmed the effectiveness of the proposed method.