著者
黒澤 敏文 志築 文太郎 田中 二郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. HCI, ヒューマンコンピュータインタラクション研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.7, pp.1-10, 2015-05-07

タッチスクリーンを持つ携帯情報端末の操作時における,スワイプ方向の頻度に基づいたタッチジェスチャ UI を示す.我々はまずユーザが携帯情報端末の既存 UI を操作している際におけるスワイプ方向を調査した.その結果,一部の UI を除き,ユーザが右手操作を行っている際には左上方向スワイプの使用頻度が少ない事が分かった.この結果を基に,我々は左上方向スワイプを,他の方向のスワイプとは異なるタッチジェスチャとして用いるタッチジェスチャ UI を設計した.評価実験の結果,提案 UI において,ユーザは左上方向スワイプを他方向へのスワイプと区別して実行できる事,更に左上方向スワイプの性能が既存 UI のボタン操作より有意に高く Bezel Swipe と同等である事も分かった.
著者
黒澤敏文 志築文太郎 田中二郎
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.93-94, 2013-03-06

本稿では、キートップの引っ掻きによる入力手法について述べる。本手法では、ユーザはキーボードのホームポジションに手を置いた状態から1本の指を用いて上下左右のいずれかの方向へ向けてキートップを引っ掻く。この動作により、ユーザがキーボード上のホームポジションから手の位置を動かさずに方向の入力を行う事を可能とする。引っ掻く動作の認識に、ユーザがキートップを引っ掻いた際に生じる音(引っ掻き音)を用いる事とした。引っ掻き音を取得するために、我々はキーボードにピエゾピックアップを装着した。方向の識別に用いる特徴量として引っ掻き音の周波数成分を用い、識別器としてサポートベクターマシンを用いた。