著者
廣瀬 哲也 Schmid Alexandre 浅井 哲也 Leblebici Yusuf 雨宮 好仁
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.419, pp.53-58, 2005-11-12

減衰シナプスを用いることで、ノイズ環境下でも高い精度で同期する神経ネットワークモデルが提案されている[4]。本稿では、これまで著者らが開発を行っていたシリコンニューロン回路[5]とアナログ減衰シナプス[6]を用いてリカレントネットワークを構成し、ニューロン回路間の同期精度について数値的に調べた。減衰シナプス回路を用いた場合、通常のシナプス回路を用いた場合と比べて、同期精度が大幅に向上することが分かった。また、外界のノイズに対してロバストな高精度同期ネットワークを構成するために、シンプルなアナログSTDP回路を新たに開発した。シミュレーションにより、提案回路が正しく動作することを確認した。