著者
岡野 節子 岩崎 ひろ子 Setsuko OKANO Hiroko IWASAKI 鈴鹿短期大学 鈴鹿短期大学 SUZUKA JUNIOR COLLEGE SUZUKA JUNIOR COLLEGE
雑誌
鈴鹿短期大学紀要 = Journal of Suzuka Junior College (ISSN:09158421)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.63-70, 1998-01-01

鈴鹿の庄野地区に伝承される食文化について調べた結果,次のようであった。1.「焼米俵」は丙辰紀行(林羅山著)によると宿場の土産として売られていたが,今では記録に残るのみとなった。2.「毬もち」は名物として,昭和の初期まで売られていたが,今は僅かの家庭でお盆に作るぐらいになった。3.「毬もち」を商品としている店舗(7店舗)を訪ねてみたが,地方により呼び名,作り方あんの種類,もちの大きさ(重量),もちの上面につける糯米の色等が,異なっていた。4.「地蔵盆の土用餅」は20年程前に一旦消滅したのを,年に1回くらいは村の住民が集い,親睦を高めようと復活している。5.「川浚えの鶏飯」は出合い仕事が終わり,夕食でその労をねぎらうために村の衆が一献するのである。しかし,昨今では人気がなくなってきているようである。以上,庄野地区の昔ながらの食習慣も現代の生活感覚にはあわなくなり,消えゆきつつあることを実感した。
著者
岡野 節子 堀田 千津子 Setsuko OKANO Chizuko HOTTA
雑誌
鈴鹿短期大学紀要 = Journal of Suzuka Junior College (ISSN:13450085)
巻号頁・発行日
vol.29, pp.195-199, 2009-01-01

I made a survey of Nasubi-matsuri" or "Eggplant Festival" of Kasuga Shrine in Nishiyama area, Iga by asking the local people about the festival. The results are asfollows;1) The food and the wine offered to the gods or the "Eggplant Festival" were consisted of raw food and "Jukusen". The former includes eggplants grown "in twins", rice,the other vegetables, fruit, salt and liquor, and the latter includes eggplants cooked in miso soup, "Kyo", and "Shitogi".2) All of the ingredients of raw food and "Jukusen". were collected and cooked by `the local people who are helped by the gods. '3) Those people gathered at the Shinto shrine to eat "eggplants in miso soup". "Kyo", and "Shitogi" as a feast."
著者
岡野 節子 岩崎 ひろ子 Setsuko OKANO Hiroko IWASAKI 鈴鹿短期大学 鈴鹿短期大学 SUZUKA JUNIOR COLLEGE SUZUKA JUNIOR COLLEGE
雑誌
鈴鹿短期大学紀要 = Journal of Suzuka Junior College (ISSN:09158421)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.63-70, 1998-01-01

鈴鹿の庄野地区に伝承される食文化について調べた結果,次のようであった。1.「焼米俵」は丙辰紀行(林羅山著)によると宿場の土産として売られていたが,今では記録に残るのみとなった。2.「毬もち」は名物として,昭和の初期まで売られていたが,今は僅かの家庭でお盆に作るぐらいになった。3.「毬もち」を商品としている店舗(7店舗)を訪ねてみたが,地方により呼び名,作り方あんの種類,もちの大きさ(重量),もちの上面につける糯米の色等が,異なっていた。4.「地蔵盆の土用餅」は20年程前に一旦消滅したのを,年に1回くらいは村の住民が集い,親睦を高めようと復活している。5.「川浚えの鶏飯」は出合い仕事が終わり,夕食でその労をねぎらうために村の衆が一献するのである。しかし,昨今では人気がなくなってきているようである。以上,庄野地区の昔ながらの食習慣も現代の生活感覚にはあわなくなり,消えゆきつつあることを実感した。