著者
長澤 貴 田口 鉄久 Takashi Nagasawa Tetuhisa Taguchi 鈴鹿大学短期大学部 鈴鹿大学短期大学部 Suzuka Junior College Suzuka Junior College
出版者
[鈴鹿大学短期大学部紀要編集委員会]
雑誌
鈴鹿大学短期大学部紀要 = Journal of Suzuka Junior College (ISSN:21896992)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.95-108, 2016-03-10

平成27年4 月より施行された「子ども・子育て支援新制度」により、子ども・子育て支援のあり方が変化しようとしている。平成26 年より著者二人は、それぞれ鈴鹿市(長澤)、津市、亀山市(田口)の「子ども・子育て支援会議」で、各市の子ども・子育て支援計画の策定に携わってきた。3市の「子ども・子育て支援会議」の議論から、教育・保育(保育所・幼稚園、認定こども園)および子育て支援事業(延長保育事業、放課後児童健全育成事業、地域子育て支援拠点事業、一時預かり事業)の現状とこれからについて明らかにしていく。The implementation of "The Comprehensive Support System for Children and Childrearing" in April 2015 changed the methods for supporting child-rearing in Japan. From 2014, the two authors of this article were involved in establishing the guidelines for supporting child-rearing in the city of Suzuka (Nagasawa), Tsu and Kameyama (Taguchi). Based on the discussions of "The Committee for the Implementation of The Comprehensive Support System for Children and Child-rearing" in the above-mentioned cities, this article aims to explain the current situation regarding education and childcare (nursery, kindergarten, centers for early childhood education and care) and child-rearing support (extended-hours childcare, after-school childcare, child-rearing support centers, on-demand childcare) in Japan.
著者
岡野 節子 岩崎 ひろ子 Setsuko OKANO Hiroko IWASAKI 鈴鹿短期大学 鈴鹿短期大学 SUZUKA JUNIOR COLLEGE SUZUKA JUNIOR COLLEGE
雑誌
鈴鹿短期大学紀要 = Journal of Suzuka Junior College (ISSN:09158421)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.63-70, 1998-01-01

鈴鹿の庄野地区に伝承される食文化について調べた結果,次のようであった。1.「焼米俵」は丙辰紀行(林羅山著)によると宿場の土産として売られていたが,今では記録に残るのみとなった。2.「毬もち」は名物として,昭和の初期まで売られていたが,今は僅かの家庭でお盆に作るぐらいになった。3.「毬もち」を商品としている店舗(7店舗)を訪ねてみたが,地方により呼び名,作り方あんの種類,もちの大きさ(重量),もちの上面につける糯米の色等が,異なっていた。4.「地蔵盆の土用餅」は20年程前に一旦消滅したのを,年に1回くらいは村の住民が集い,親睦を高めようと復活している。5.「川浚えの鶏飯」は出合い仕事が終わり,夕食でその労をねぎらうために村の衆が一献するのである。しかし,昨今では人気がなくなってきているようである。以上,庄野地区の昔ながらの食習慣も現代の生活感覚にはあわなくなり,消えゆきつつあることを実感した。
著者
小川 真由子 引田 郁美 Mayuko Ogawa Ikumi Hikita 鈴鹿大学短期大学部 鈴鹿大学短期大学部 Suzuka Junior College Suzuka Junior College
出版者
[鈴鹿大学短期大学部紀要編集委員会]
雑誌
鈴鹿大学短期大学部紀要 = Journal of Suzuka Junior College (ISSN:21896992)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.75-85, 2016

本研究の目的は、短期大学生における性行動および性意識に関する調査を行い、現状と課題を明らかにすることであり、今後の大学における性教育の課題を検討する一助とするものである。短期大学部1年生を対象に性意識と性行動に関する質問紙調査を行った。性交経験率は43.4%であり、妊娠経験については、11 名が「妊娠の経験あり」と答え、そのうち「妊娠中絶をした」と回答したものが4件あり、望まない妊娠を防ぐための性教育の必要性が伺える結果となった。また、「結婚に関係なく、性行為をしてもいい」と答えたのは48%で、性交経験者への質問のうち、「避妊をしなかった」という回答が12%であった。性についての知識を学ぶものとして望ましいと考えているのは、「学校・教師」が最も多く挙げられ、情報源として多く挙げられた「雑誌・漫画」や「テレビ・ビデオ」、「インターネット」は望ましいものとしては考えていないという結果であった。これまで受けた性教育への印象は否定的なものが多く、大学生の教育や指導のニードに応えられるような対策に加えて、性教育の授業構成や教授方法の工夫が必要であると考えられる。結婚願望については、65%が「ある」と回答していたが、それ以上に「将来、子どもが欲しいと考えている」回答が76%と上回り、その多くが複数の子どもを希望していた。今後は将来構想についての人生設計を含めた性教育の実施が望まれる。
著者
川又 俊則 寺田 圭吾 Toshinori KAWAMATA Keigo TERADA 鈴鹿短期大学 鈴鹿短期大学 Suzuka Junior College Suzuka Junior College
雑誌
鈴鹿短期大学紀要 = Journal of Suzuka Junior College (ISSN:13450085)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.123-147, 2008-01-01

In the Suzuka junior college, there are several male students who acquire Yogo teacher licenses every year after the co-education in 1992. But, it does not necessarily get used to a Yogo teacher. First of all, male Yogo teachers are only less than 1% in this country. In the health management center of our college, it became arrangement of every one man and woman from the current fiscal year. In this article working record and narrative of a male assistant are analyzed, and it is considered as the start which considers the problem of a Yogo teacher and gender. As for this case, Yogo teacher does not have a gender difference as well as other precedence researches, and the usefulness of arrangement was shown.
著者
小川 真由子 Mayuko Ogawa 鈴鹿短期大学 Suzuka Junior College
出版者
[鈴鹿短期大学紀要編集委員会]
雑誌
鈴鹿短期大学紀要 = Journal of Suzuka Junior College (ISSN:13450085)
巻号頁・発行日
vol.35, pp.15-24, 2015

近年、児童生徒を取り巻く性に関する問題が急増する中で、学校における性教育への期待は大きい。効果的な性教育の充実を目指して授業形態の工夫や配慮がなされる中で、専門的知見を取り入れるために外部講師による性教育が行われている。これまで「行き過ぎた性教育」による問題や、「外部講師と学校の性教育に対する見解の違い」など問題点も多かったが、互いの連携を密にすることで解決するものと考える。そこで、性教育の出前授業を行った小学校の教員に対して質問紙調査を行い、今後の授業構成に役立てるとともに、効果的な健康教育とはどういったものかを検討した。その結果、性教育を行う上で環境、興味、認識、行動、知識といった5つのカテゴリーの難しさがあることが明らかとなった。また、性教育に必要な配慮は個人および家族という2つのカテゴリーの要因が見出された。そして、教員が外部講師に望むものは、専門的知識、体験学習、認識への働きかけといった3つのカテゴリーの内容が挙げられた。今後はこれらを踏まえて、児童生徒を取り巻く学校、保護者、地域がそれぞれバランスよく連携し継続的な関わりを持つ中で、少しでも児童生徒のその後の生き方に良い影響を与えることのできる取り組みについて、検討していきたいと考える。
著者
十津 守宏 Morihiro TOZU 鈴鹿短期大学 Suzuka Junior College
雑誌
鈴鹿短期大学紀要 = Journal of Suzuka Junior College (ISSN:13450085)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.105-116, 2014-03-10

歴史的現実の中での「義人の受難」そしてそれに伴う「悪人の隆盛」は、有史以来の普遍的テーマである。旧約聖書における「ヨブ記」が到達した形而上学的な一つの回答--神の超越性の発見--は、人類の思想史の中での一つの頂点とも看做されうるものである。しかし、その回答が普遍性を持つことはなかった。むしろ、人々に受容されたのは、ユダヤ教後期の黙示文学が展開した現世と来世の二元論、時間的かつ彼岸的未来に投影された因果応報の教理の成就であった。原始キリスト教がその黙示文学の強い影響下で成立したことに議論の余地がない。しかし、原始キリスト教の担い手達が間近なものと感じ取り、そして希求していたこの世の終りは一向に到来する気配がなく、一方で黙示文学的希望と熱狂のもとで闘われたローマ帝国からのユダヤ民族の独立運動は惨澹たる結果を民にもたらし、ユダヤ民族は流浪の民となったのである。この期待とは相反する歴史的現実を経験しても、キリスト教がその命脈を保つことが出来た大きな要因はパウロの「十字架の神学」の成立に拠るところが大きい。なぜなら「十字架の神学」は、不幸や災厄に満ちたあらゆる歴史的経験・現実に対する宗教的かつ積極的な価値付けを、神の子イエスが経験した悲惨このうえない受難の十字架にこそ神の栄光と「救い」が顕れるという逆説--この逆説の真理はかの「山上の垂訓」に包含される精神によっても支持されるものである--のもとでなさしめるものであるからである。人間を真に打ちのめすものは、不幸や災厄そのものではなく、その原因が分からないことである。しかし、「十字架の神学」は、人々が経験している過酷な歴史的経験・現実をイエス=キリストの受難の十字架への道を重ね合せることにより、その歴史的経験・現実に宗教的かつ積極的かつ逆説的な意味付けをなさしめるものである。この「十字架の神学」への道は、既に原始キリスト教における福音書の成立の段階--より厳密に述べるのであれば、史的イエスにまつわる伝承成立の段階--において既に準備されていたものであった。永遠回帰の原初的楽園を捨てて歴史と進歩にとりつかれた人間にとっての真の宗教とはキリスト教である、というエリアーデの指摘が実に正鵠を得たものである。「本人が罪を犯したからでも、両親が罪を犯したからでもない。神の業がこの人に現れるためである(ヨハネ9.3新共同訳)」というイエスの言葉は、原始キリスト教の災因論の根幹をなすものであると同時に、黙示文学だけでなく、歴史的現実における不幸や災厄に対しての意味付けを否定的なそれから積極的なそれへの転換をなさしめたという意味において、原始キリスト教が古代イスラエルの宗教的伝統における因果応報の教理のもとでの災因論の超克を果たしている事を象徴的に表現しているのである。
著者
十津 守宏 田中 雅章 Morihiro TOZU Masaaki TANAKA 鈴鹿短期大学 鈴鹿短期大学 Suzuka Junior College Suzuka Junior College
雑誌
鈴鹿短期大学紀要 = Journal of Suzuka Junior College (ISSN:13450085)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.173-178, 2013-03-01

最近、入学するゆとり世代の勉学姿勢にある変化を感じる。それは高等教育機関だからこそ受講できる難解な講義をできるだけ回避しようとする傾向である。つまり難解な授業内容を少しでも理解しようとする姿勢がかけているようにも思われたからだ。 そこで、本研究では宮崎アニメのジブリ作品を環境倫理教育教材として用いることを試みた。スタジオジブリの作品は単なる娯楽アニメではないと評価している。この作品は目的意識を持って視聴すれば宮崎が作品中で訴えているものが鮮明に見えてくる。それならばジブリ作品を環境学習教材として取り上げ、学生が作品中の意図を受取ることができるのかを試みた。 環境意識をどれだけ変化させたのかを測定するためにWeb アンケートを利用した。本稿ではゆとり世代のでも、アニメ教材によって環境意識の変化を述べる。
著者
岡野 節子 岩崎 ひろ子 Setsuko OKANO Hiroko IWASAKI 鈴鹿短期大学 鈴鹿短期大学 SUZUKA JUNIOR COLLEGE SUZUKA JUNIOR COLLEGE
雑誌
鈴鹿短期大学紀要 = Journal of Suzuka Junior College (ISSN:09158421)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.63-70, 1998-01-01

鈴鹿の庄野地区に伝承される食文化について調べた結果,次のようであった。1.「焼米俵」は丙辰紀行(林羅山著)によると宿場の土産として売られていたが,今では記録に残るのみとなった。2.「毬もち」は名物として,昭和の初期まで売られていたが,今は僅かの家庭でお盆に作るぐらいになった。3.「毬もち」を商品としている店舗(7店舗)を訪ねてみたが,地方により呼び名,作り方あんの種類,もちの大きさ(重量),もちの上面につける糯米の色等が,異なっていた。4.「地蔵盆の土用餅」は20年程前に一旦消滅したのを,年に1回くらいは村の住民が集い,親睦を高めようと復活している。5.「川浚えの鶏飯」は出合い仕事が終わり,夕食でその労をねぎらうために村の衆が一献するのである。しかし,昨今では人気がなくなってきているようである。以上,庄野地区の昔ながらの食習慣も現代の生活感覚にはあわなくなり,消えゆきつつあることを実感した。
著者
丹羽 壮一 片山 信 関本 千恵子 Soichi Niwa Nobu Katayama Chieko Sekimoto 鈴鹿短期大学学術研究会 市邨学園短期大学 三重県上野保健所 SOCIETY OF SCIENCE RESERCH OF SUZUKA JUNIOR COLLEGE Ichimura Junior College Ueno Health Center Mie Prefecture
雑誌
鈴鹿短期大学紀要 = Journal of Suzuka Junior College (ISSN:09158421)
巻号頁・発行日
pp.27-58, 1980-12-01

三重県において,脳卒中死亡率の高率地区であり,かつ,米単作地帯の大山田村住民の40~46才の年令層を対象とし,血圧測定をおこなった。ついで,その成績を基礎として,高血圧出現頻度が比較的多かった阿波地区を対象とし,男子の高血圧者在宅世帯および非高血圧世帯のそれぞれの代標本として,各世帯を任意に抽出し,その栄養摂取状態についてしらべた。(1)血圧状況では,全国平均よりも高い値を示した年令層は最高血圧値においては,男子群の45~49才,女子群の40~44才で,最低血圧においては,男子群の45~49才のみであった。また,全国平均よりも低い値を示した年令層は,最低血圧において,男子群の50~59才,女子群の50~54才であった。これらの年令層は,より血圧に関心が深く,栄養改善思想に浴することが多く,このことに長く努力を持続している人々であろう。(2)栄養摂取量では,動物性タンパク質において,高血圧世帯と非高血圧世帯との間には1%の危険率で有意差がみられ,とくに非高血圧世帯が高い値を示したが,それらの値は,両世帯とも標準量を上回り,かつ,昭和39年の栄養調査の値よりもいちじるしい向上がみとめられた。糖質についても,高血圧世帯と非高血圧世帯との問には,1%の危険率で有意差がみとめられ,非高血圧世帯では,かなりの糖質摂取の減少傾向がみられたのに反し,高血圧世帯では,糖質の多量摂取傾向が目立った。つぎにカルシウム,ビタミンAおよびビタミンB_2は,両世帯ともに不足がちであることがわかり,とくに,ビタミンB_2は高血圧世帯において,それがいちじるしかった。(3)食品群別摂取量では,魚介類および獣鳥肉類は,高血圧世帯と非高血圧世帯との間に有意差がみられ,非高血圧世帯は,高血圧世帯よりも高い値を示したが,それらの値は,両世帯とも,それぞれの目標量を上回るとともに,昭和39年の栄養調査の値よりもかなり改善されていることがわかった。この動物性食品の摂取増加と本村における昭和42年からの脳卒中訂正死亡率の低下傾向とは決して無関係とはいえない。つぎに,高血圧世帯と非高血圧世帯との間に有意差はなく,かつ,目標量をはるかに下回っていた食品群は,乳卵類および緑黄色野菜であった。(4)食塩摂取量は,高血圧世帯では16.4g,非高血圧世帯では14.4gであり,両世帯との間に有意差は認められなかったが,両世帯とも決して少ない値ではなかった。(5)兼業を除いた農業労働のみにおいては,高血圧世帯と非高血圧世帯との問に有意差はみられなかった。(6)阿山郡大山田村の郷土食については,穀類では「茶がゆ」の摂取は飯高町のそれよりも摂取頻度が少なく,白がゆに煎った大麦を粉にした「こうせん」を入れた「こうせんがゆ」の摂取頻度が多いことが特徴である。また,豆類では,豆腐の「でんがく」は摂取頻度が多かった。終わりに臨み,終始ご指導ご助言を賜わった学長堀敬文先生に深い感謝の意を表するとともに,いつも変わらぬご指導ご高配賜わっている三重県上野保健所長関本千恵子先生に深甚なる謝意を表する。In Oyamada Village, Mie Prefecture, where a high death rate from cerebral apoplexy is indicated, the blood pressure in males and females of 40-60 years was measured. Based on the results in the Awa district where of hypertension was comparatively frequent, nutritional intake was studied randamly selected 20 households each with and without patients of hypertension. (1) Blood pressure : The age group with a systolic pressure higher than the nationwide average was the 45~49 year male group and 40~44 year female group and that with a diastolic pressure higher than the nationwide average was the 45~49 year male group alone. The age group with a diastolic pressure lower than the nationwide average was the 50~59 year male group and 50~54 year female group. The people in this age group may be more concerned about their blood pressure, more of ten accept ideas on nutritional improvement, and can be said to make continued efforts to improve their dietary habits for a long time. (2) Nutritional intake : There was a significant difference between the intake of animal protein of the group with hypertension and that not having hypertension, statistically significant at the 99% level. It was particularly high in the group without hypertension. However, the values of both groups were higher than the standard allowance, and had improved markedly since 1964 when a nutritional survey was conducted. There was also a significant difference between the intake of carbohydrates of the group with hypertension and that without hypertension (signifi-cant at the 99% level) . In the group without hypertension, the intake of carbohydrates tended to be reduced, whereas in the group with hypertension, large amounts of carbohydrates tended to be consumed. The intake of calcium and vitamins A and B_2tended to be insufficient in both groups. The intake of vitamin B_2 was especially low in the group with hypertension. (3) Intake of foods : There was a significant difference between the group with hypertension and that without hypertension in their intake of fish, meat and poultry. That is, the group with no hypertension consumed more of these foods than that withut hyopertension. However, more than the standard allowance of these foods were consumed in both groups, and the intake was found to be greater than the values obtained during the 1964 survey. These finding suggest that the increase in the comsunption of animal foods is related to the lowering tendency of the adjusted death rate from cerebral apoplexy since 1967 in this village. Less than the standard allowance in both groups without any significant difference between the two groups, were fat, milk, eggs and green vegetables. (4) Salt intake was m:17.4g with hypertension households and m:15.4g with non-hypertension households. Between them no significant difference was observed. (5) A significant difference in agricultural labour as a special occupation, not as a side business was noticed between the hypertensive households and the nonhypertensive households. (6) Local diet in Oyamada Village Ayama County : Grain ; The consumption of tea rice gruel was less frequent than in Iidaka-cho, and that of gruel with roasted oatmeal was more frequent. Legumes ; Bean curd, baked and coated with miso were often consumed.
著者
前澤 いすず 梅原 頼子 乾 陽子 福永 峰子 久保 さつき 山田 芳子 Isuzu MAEZAWA Yoriko UMEHARA Yoko INUI Mineko FUKUNAGA Satsuki KUBO Yoshiko YAMADA 鈴鹿短期大学 鈴鹿短期大学 鈴鹿短期大学 鈴鹿短期大学 鈴鹿短期大学 鈴鹿短期大学 Suzuka Junior College Suzuka Junior College Suzuka Junior College Suzuka Junior College Suzuka Junior College Suzuka Junior College
出版者
[鈴鹿短期大学図書委員会]
雑誌
鈴鹿短期大学紀要 = Journal of Suzuka Junior College (ISSN:13450085)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.223-232, 2008-01-01

扎魯特旗の農牧地域の成人住民および魯北モンゴル族実験小学校において、中国・内モンゴル族の食生活状況、身体状況や身体活動状況の実態を把握することを目的に調査を行い、次のような結果を得た。1)小学生は日本人よりも成長が遅く、その後40 歳までに体重が日本人よりも重くなる。2)成人男性は100%、成人女性63.9%が高血圧であった。3)骨量・水分モニター測定では、小学生は標準体型であり、その後、骨量・脂肪量が増加して、骨太の肥満型に成長する。4)奶茶の摂取量は、1 日1ℓ~2ℓであり、他の乳製品も摂っていた。5)起床時間は4時頃であり、1日の歩数は15,000 歩以上であった。We surveyed the Mongolian food lives and their physical conditions by interviewing the Mongolian people living in Jarud qi (village) and the Mongolian pupils attending to the neighboring elementary school, Ln Bei in Neimenggu (Inner Mongolia), China. The summary of the study is as follows;1) The growing rate of the pupils in the school is rather slower than Japanese pupils but the weight of them has been increasing until they'll reach the age of forty.Most of Mongolian adults are heavier than Japanese adults.2) 100% of the male adults suffer the high blood pressures and 63.9% of the female adults suffer the high blood pressures too.3) By the measurement of their bone and moisture-quantity in their bodies, the pupils keep the normal and standard levels. But as they grow year after year, their bone and fat-uantities in the bodies increase and become fat and big-boned.4) In their daily life they take 1~2 liter of Nai Tea (milk tea) per day and also they drink lots of milk.5) They get up at around 4 o'clock early in the morning and they walk more than 15,000 strides a day.
著者
梅原 頼子 Yoriko Umehara 鈴鹿大学短期大学部 Suzuka Junior College
巻号頁・発行日
vol.36, pp.1-10, 2016-03-10

内臓脂肪の蓄積は、生活習慣病と密接な関連がある。また、内臓脂肪の蓄積は年齢に伴って増加することから、青年期より内臓脂肪を蓄積することは生活習慣病へのリスクが高まるため、早期に発見し、生活習慣の改善に努めることは大切である。そこで、青年期の内臓脂肪蓄積と身体状況および生活習慣の関連について検討を行った。平成27年4月~6月、S大学短期大学部女子学生を対象に、内臓脂肪蓄積、身体状況調査、生活習慣を調べるための食物摂取頻度調査、食意識、運動習慣、睡眠についての調査を実施した。内臓脂肪蓄積と身体状況の関係については相関分析、内臓脂肪蓄積とBMIについては一元配置分散分析、内臓脂肪蓄積と体脂肪率、腹囲、AFI、食意識、睡眠についてはt検定を行った。その結果、内臓脂肪蓄積の推定には、身体状況を指標にできる可能性が示唆された。また、内臓脂肪蓄積と関連のあった生活習慣は、ご飯などの穀類をしっかり食べること、睡眠時間7時間未満であった。したがって、女子学生における内臓脂肪の蓄積を防ぐためには、適切な生活習慣を身につけ、体脂肪率や腹囲の測定を義務付けることが必要であると考えられた。