- 著者
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白岩 孝行
的場 澄人
山縣 耕太郎
杉山 慎
飯塚 芳徳
YOSHIKAWA Kenji
佐々木 央岳
福田 武博
對馬 あかね
- 出版者
- 総合地球環境学研究所
- 雑誌
- 基盤研究(B)
- 巻号頁・発行日
- 2007
北部北太平で知られている気候レジームシフトと生物基礎生産量変動との関係について調べるために、アラスカ山脈オーロラピーク近傍に発達する氷河において氷コアを採取し、鉄濃度の分析を行った。その結果、10年間の平均鉄沈着量は8.8mg m^<-2>・yr^<-1>で、2001年2002年は、それぞれ、29、19mg m^<-2>・yr^<-1>だった。30m深の海洋表面混合層への鉄の供給は、10年間の平均値では、植物プランクトンを増殖させるほどの影響がないが、2001年、2002年の大規模黄砂時には影響を与えうることが推測された。