著者
内田 良
出版者
愛知教育大学教育実践総合センター
雑誌
愛知教育大学教育実践総合センター紀要 (ISSN:13442597)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.269-277, 2009-02

本研究の目的は,今日支持されている「虐待増加」の言説を批判的に検討し,その言説が支持される背景を明らかにすることである。虐待の「発生件数」を把握するためには,多くの困難がある。それにもかかわらず,多くの論者が容易に虐待の増加を支持している。そこで本稿では,まず今日主流となっている虐待の増加説の議論を概観し,次に,社会問題の構築主義をはじめとする減少説の見解を参照する。この作業をとおして,虐待を現代的・都市的に語る「『虐待』の現代化・都市化」と,虐待が最小限にまで抑制される時代にこそ虐待がかえって目立ってしまう「安全と危険のパラドクス」の視点を提起し,「虐待増加」の解釈が生み出される背景を説明する。

言及状況

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

相変わらずぺらっぺらだな 増加した原因はさんざん分析されてるから少しは調べろよ 信者向けの「わたしやってます!」ポーズだったら野暮なツッコミしてすみませんでした 児童虐待の発生件数をめぐるパラドクス https://t.co/9tTPrXAVRC 第193回国会 厚生労働委員会 第23号 https://t.co/28JMvwG5oI https://t.co/Cx92mPP72B

収集済み URL リスト