著者
三島 禎子 Teiko Mishima
出版者
国立民族学博物館
雑誌
国立民族学博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Ethnology (ISSN:0385180X)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.121-157, 2002-08-20

本稿はソニンケのアジアへの移動についての報告であるとともに,フランスへの労働移動ゆえに出稼ぎ民として位置づけられてきたソニンケ移民をディアスポラの概念との比較のなかで捉えなおす試みである。 20世紀におけるソニンケの移動は,まず西アフリカの「故郷」から他のアフリカ諸国へ進み,80年代以後,アジアへ拡大した。移動は社会と家族がソニンケ男性に求める文化的な営みであると同時に,生計を立てるための経済的な活動である。また民族集団と「故郷」への強い帰属意識が基盤になっている。 内容は聞き取り調査から得られた移民の移動史の記述を中心とし,そこから移動の行程と経済的な営みの特徴を描き出している。移動先については世界経済のなかでソニンケの経済的な動きを理解することが重要であり,経済活動については帝国主義拡大期以前におけるソニンケの移動の営みとの連続性を考慮する必要がある。その作業を通じてソニンケの移動の全体像をつかむことができると思われる。

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@rwanda_saihoso1 @atuka 私自身、精読した訳ではありませんが、以下のようなレジュメ・論文もありました。 https://t.co/UFjDGqCEQm https://t.co/HG0d0vguUc

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