著者
仲 真紀子
出版者
裳華房
雑誌
遺伝 (ISSN:03870022)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.25-29, 1997-01

本稿では記憶の方法, とくに書いて覚えるという方法を認知心理学的な観点から取りあげ, 検討した. 書いて覚えるという方法は日本ではよく用いられるが, 英語圏ではあまり一般的ではない. 書くと本当によく覚えられるのだろうか, もし覚えられるとしたら, それはなぜだろうか. いくつかの実験の結果, 書くことはとくに新奇な文字や図形の形を覚える場合に役立つことが明らかになった. 子どもたちが新出漢字を学ぶときや私たちが外国の文字を覚えるようなときにこそ効果のある方法だといえそうだ. 書く行為に含まれる「図形のイメージを一時的に保持する」, 「書いた図形を確認する」といった心理的な活動が, 新奇図形の記憶を助けているようである.

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仲真紀子(1997)「記憶の方法 : 書くとよく覚えられるか?」 「書いて覚えるという方法は,新奇な文字や図形の 形を覚える場合に一一そう ,ちょうど子どもたちが新出漢字を学ぶ ときや私たちが外国の文字を覚 えるようなときにーーもってこいの方法だといえよう.」 https://t.co/tXILuZf5Iy
https://t.co/BzZUxVYGeD
@godakik これを読む限り、新しい字を図形として覚えるには5回程度までは程度はあるかもしれませんが、単語や文法には効果は期待できないのではないでしょうか。「記憶の方法 : 書くとよく覚えられるか?」 https://t.co/O9ZcoqmSfq
書くと覚えられるのか?気になったのでちょっと調べてみた。ただ20年前のだしこの方は今は別の研究をされている様子。最近の研究についてどなたかご存知でしたら教えていただけないでしょうか? https://t.co/pnuHkElg3o

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