著者
揚妻 直樹
出版者
農山漁村文化協会
雑誌
生物科学 (ISSN:00452033)
巻号頁・発行日
vol.65, no.2, pp.108-116, 2013-11-01

シカによる農業被害や自然植生の改変はシカの異常増加によるものであると認識されてきた.その異常増加の原因として地球温暖化・天敵絶滅・狩猟者減少などが挙げられている. ところが,時代を今から数十~百数十年遡ると,日本各地のシカ生息数はかなり多かったことがわかってきた.そうなると,先に挙げられた原因の妥当性が怪しくなる.シカ個体群の消長には,農地周辺と山林で別々に起きた人間の土地利用の変化が大きく効いていると考え られた.

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オオカミがいなくなるとシカが増えると聞くが、それを示す客観的なデータはあるか。

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URL https://t.co/gU0D2YWwEL 今回の論文紹介とTweetは、自分が1つのアイデアに固執しすぎて、新たなアイデアを頑なに拒む老害にならないようにする自戒を込めて書きました。
@giberl1 針葉樹ばかりで広葉樹がないまま保護(放置)されていることに疑問を持っているということなのですね。詳しくお返事をくださりありがとうございました。 私事ですが、勉強会で後輩が発表していた内容を思い出しました。 「シカの異常増加を考える」揚妻,2013 https://t.co/2xH0qak6Wg
シカの異常増加を考える https://t.co/KKZNXr10xz
@Shikama_bousai >なんでシカが野に出てこんといかんくなったのか どうぞ。 https://t.co/ZYsp0WLjMI https://t.co/KKZNXr10xz
自然環境が回復して鹿が増えたからですよ。 山林の回復、耕作放棄地や放棄果樹林による生息域、餌場の増加。 知識をアップデートして下さい… https://t.co/KKZNXqJpG1 https://t.co/sA6SURBIYV
鹿の増加についての資料です シカの異常増加を考える 揚妻直樹 北海道大学・北方生物圏フィールド科学センター・和歌山研究林 https://t.co/OqY6lXED1f
さっきの講義(地域創生論)での土井伸一郎の話はこの北大の論文で完全論破できてしまうんだよな……… https://t.co/EA3ZztF6ES
「要約とか言いつつ合間合間に自分たちの主張を入れ込んで論旨誘導する熊森協会のいつものやつだー!」との先入観を除いて元文と比較して読んでみた。 https://t.co/I9wHFh4w2p https://t.co/C1jsMo8Z1J
鹿が増えた所為で食害が云々と言って狩猟を正当化しようとしている人はこれを読んでください https://t.co/B5e9XBRFy8
なぜかというと、米国では狼がいなくなり生態系のバランスが崩れかけているのが分かったから増やして立て直したのである。 しかし、日本での鹿の増加は狼が絶滅した100年後だ。ぶっちやけ狼が原因では無く人間の自然への干渉が原因だろうからだ。 参考 https://t.co/2auWvGjZiU
シカの増加に関するこのレポートは本当に目から鱗。 「シカの異常増加を考える」https://t.co/2FVEzGWdga 専門系だけど、現在のシカ生息数は増加したというより明治期並みに戻った、土壌の栄養条件の変化に起因してる、とか読むたびに発見あり。
@nyokotan1212 https://t.co/CqOAQIIuIH 減らせばいいのかというと被害強度の問題もあるそうです。。 観光地、観光客のブログ観ると鹿と楽しそうで、ここからのギャップは確かに大きい。。
「シカの異常増加を考える」 この論文、ちょっと面白いな~ 思うところもいっぱいあるが、考えさせられるところもいっぱいある。 http://t.co/ClQNOXqbWv

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