著者
内村 直之
出版者
北海道大学 高等教育推進機構 オープンエデュケーションセンター 科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)
雑誌
科学技術コミュニケーション (ISSN:18818390)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.9-22, 2020-04

出現からたった3 ヶ月でその小さなウイルスは地球上の人間の価値観と行動を変えようとしている.自分たちを守るために科学者や政治家といった「専門家」のみならず,ごく普通の人まで考えなければならないこととなった.では,どんな情報が必要か? どういった課題や論点があるのか? 科学技術コミュニケーションの実例として『新型コロナウイルスを考える』という,ごく一般向けの記事をどう作るかを通して,これらについて考えてみたい1).この時,SARS について振り返るのも有益だろう.筆者は,科学コミュニケーターが記事を書くだけではなく,問題とその扱いをメタ的にとらえることで,現実がもたらす問題の把握と想定のやりかた,さらに科学技術コミュニケーションのあり方についてさらに広く考えようという人の参考になれば,と考えている.ご批判,ご批評を歓迎したい.

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昨日の授業の後半で、昨年4月に書いたこれ https://t.co/yDy6sFXKfj をネタにして、1年後の今を振り返ってみた。ワクチン以外はあると思う。この国は1年間、同じことを繰り返し、世界の実態には追いついていない。やはり政府と行政の質が問題なのだ。そういう人々に任せている私たちも問題なのだが。
昨年4月に発表した、Covid19の中間報告である。今読むと、またいろいろな思いを抱かざるを得ない。ご批判を乞う。https://t.co/rnCaII8e1c
同時に、日本の科学行政は経済界の要求に応えるように選択と集中を設定するばかりで、重要な課題や教訓(感染症でいえばSARS や新型インフルエンザの残したもの)を見過ごしてきました。例えばhttps://t.co/rnCaII8e1c の最後の方の教訓をどう考えたか。これはぼくが3月に不十分ながら考えたことでした。 https://t.co/VYtJj2qNd0
2002 年末に中国に突然現れ,約半年間にわたって太平洋を囲む 12 カ国・地域で猛威を奮った SARS は,人間と感染症の戦いについていくつもの教訓を残しました.その教訓から,今回の新 型コロナウイルス感染症 COVID-19 について学ぶことがないか,を考えてみましょう→一読要 https://t.co/hi4FQSod27
@ZxlDUJsXYVMB9NJ @kanriyakuzaishi その通りだと思いますよ こんな論文を書いている方もおられます。 https://t.co/uKKJ4jMu6T
@kanasuzukinotwt @ykha5451 以下の論文を読んで発言した方がいいですよ。 https://t.co/uKKJ4juTfl
コロナをインフルより致死率が低いから大丈夫とか、死者数を他疾患と比較してるけど、潜在的な危険性や予防環境が違うのだから、バイアスのかかった情報に振り回されないで
フィナンシャル・タイムズ紙では,各国の累積死者数の曲線を重ねたグラフを日々更新していますが,「日本,韓国,中国などアジアのやり方に学べ」と主張する記事を掲載しているほどです。 https://t.co/Lf9vPMKGk0
以下の二つの論考が無料公開中です。 ●川本思心による序文「新型コロナウイルス感染症の世界的大流行と科学技術コミュニケーション」(https://t.co/S4gc8pNJa2) ●内村直之による寄稿「「新型コロナウィルスを考える」を考える」(https://t.co/IKdLiT7y3i)
科学ジャーナリスト・内村直之氏による、緊急小特集ノート:寄稿「新型コロナウイルスを考える」を考える https://t.co/eoFPXyltfe 一般向けの記事『新型コロナウイルスを考える』をどのように作るかを通して、必要な情報、課題、論点とは何か?を考えていきます。

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