著者
奥村 真衣子 園山 繁樹
出版者
障害科学学会
雑誌
障害科学研究 = Japanese Journal of Disability Sciences (ISSN:18815812)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.91-103, 2018-03-31

本研究では、選択性緘黙の経験者に学校生活上の困難と教師の対応に関する質問紙謂査を行い、選択性緘黙の児童生徒が抱える困難を明らかにするとともに、より望ましい対応を検討することを目的とした。対象者は、選択性緘黙の当事者会に所属する会員48名であり、回答のあった22名を分析対象とした。自由記述の質的分析から、困難:場面は音読や指名時の発言などの直接的な発言場面の他に、グループ活動や体育、休み時間、行事など、本人が主休的に行動したり、対人閲係が影響したりする活動にも困難があることが明らかになった。困難状況においては、クラスメイトからの孤立、身体動作の抑制、困難を回避するための欠席といった参加機会の制限が見られた。また、教師には選択性緘黙に対する正しい理解は言うまでもなく、発話や参加を強制しないこと、発話に代わる表現方法の許可、孤立を防ぐための働きかけ、自主的に動けないときの声かけ等を行う必要があることが示唆された。

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それから、こちらもダウンロード可能となりました。 奥村真衣子・園山繁樹 (2018). 選択性緘黙のある児童生徒の学校場面における困難状況の理解や教師やクラスメイトに求める対応 : 経験者への質問紙調査から. 障害科学研究, 42, 91-103. #場面緘黙 #場面緘黙症 https://t.co/0Pg0iHShyR
奥村真衣子・園山繁樹(2018). 選択性緘黙のある児童生徒の学校場面における困難状況の理解や教師やクラスメイトに求める対応 : 経験者への質問紙調査から 障害科学研究 42, 91-103. https://t.co/E2DYuPQaSQ

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