著者
佐藤 翔 逸村 裕
出版者
三田図書館・情報学会
雑誌
三田図書館・情報学会研究大会発表論文集
巻号頁・発行日
vol.2009年度, pp.9-12, 2009-09-26

大学・研究機関による機関リポジトリの設置とコンテンツの整備が進むにつれ、リポジトリに収録されたコンテンツの利用状況に注目が集まっている。中でも「誰がコンテンツを使っているのか」(アクセス元)、「どこから機関リポジトリにアクセスしているのか」(アクセス方法)、「どのようなコンテンツが利用を集めるのか」(コンテンツ属性)の3点はリポジトリ運用の参考になるとともに機関リポジトリが果たしている役割を考える上でも重要である。このうちアクセス方法についてOrganは外部サイトからのアクセスの96%がGoogleからであったとしており1)、また利用の多いコンテンツについてRoysterはNebraska-Lincoln大学リポジトリのアクセス上位論文の多くがリポジトリ以外で公開されていないコンテンツであったとしている2)。しかしこれらの調査はリポジトリソフトウェア上の単純な統計やランキングに基づいており、詳細な分析は行っていない。利用の詳細を見た研究としてはBonilla-CareloによるStrathclyde大学リポジトリの利用分析があり、利用数とアクセス元の国の数の間に相関があること等が示されているが3)、分析対象は物理学分野の文献に限られておりコンテンツ属性の分析は十分には行われていない。そこで本研究では機関リポジトリ収録コンテンツの利用数とアクセス元(ユーザドメイン)、アクセス方法、コンテンツの属性(文献タイプ、記述言語、出版年等)の関係を明らかにすることを目的に、4つの機関リポジトリのアクセスログ分析を行った。また、分析結果から合わせて利用数に影響するその他の要因についても明らかにすることを試みる。

言及状況

Twitter (2 users, 2 posts, 1 favorites)

#OA RT @min2fly: オープンアクセスな論文へのアクセスは主にサーチエンジン経由で訪れる。そして日本人は日本語論文しかアクセスしてこない。ソースは自分の発表 http://hdl.handle.net/2241/103921
オープンアクセスな論文へのアクセスは主にサーチエンジン経由で訪れる。そして日本人は日本語論文しかアクセスしてこない。ソースは自分の発表 http://hdl.handle.net/2241/103921

収集済み URL リスト