著者
尾沼 玄也 加藤 林太郎
出版者
拓殖大学日本語教育研究所
雑誌
拓殖大学日本語教育研究 = Journal of research in teaching Japanese language (ISSN:24239224)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.57-74, 2021-03-25

在日外国人の増加を背景に,日本語教師の増員が試みられている。増員のためには,新たに職業に就く人材を増やすことと,現役教師の離職を減らすことの両面が必要である。本研究では,現役日本語教師のライフストーリーの中に現れた仕事の「やりがい」と「失敗」を対象に,職業継続意思との関係の分析を試みた。その結果,「やりがい」と「失敗」は,相互に関連しあっており,失敗を乗り越えて「やりがい」を強化することの重要性が示唆された。また,そのためには所属機関や同僚との友好的な協働関係が重要であることが分かった。さらに,日本語教師は,学習者のために良い授業をしたいという思いや,所属機関から良い評価を得たいという思いから,生活に支障が出るほど業務時間が長くなる場合があることも分かった。結果的に離職につながるこの問題を解決するために,機関が所属教師に期待する成果や,評価の観点を明示することの重要性が示唆された。

言及状況

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「経験のない日本語教師は、自己の体験を過剰般化して学生に適用する」  論文の中の事例より、戒め。 どなたかが以前にTwitterで紹介していて、積んタブになってたもの。 【日本語教師のキャリア形成に関する一考察 ―現役教師の経験したやりがいと失敗からー】 https://t.co/aXhHnTuAm9
[日本語教師は、独創的であることが是とされ、そうあろうという理想にとらわれることがある」「~苦しみと成果の等価交換を試みることがある。~満足感と燃え尽きかんを同時に覚えることがある。その結果~勇退するという決断に至る。」https://t.co/aXhHnTuAm9
中の人です。昨年度末に論文が公開されました。今後も継続して研究したい、ライフワークになればいいな、と思っているテーマの、その第一歩になる論文です。よろしければご一読を…。 「日本語教師のキャリア形成に関する一考察 ―現役教師の経験したやりがいと失敗から―」 https://t.co/qKE6cUIDmq https://t.co/j25dH4JtYJ
糧ラボメンバーによる論文が公開されました。現役日本語教師がインタビューで語った「やりがい」と「失敗」を対象に職業継続意思との関係を考察しています。ぜひご一読ください。 「日本語教師のキャリア形成に関する一考察 ―現役教師の経験したやりがいと失敗から―」 https://t.co/a7q5ZiDZnT

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