著者
望月 詩史 Shifumi Mochizuki
出版者
同志社法學會
雑誌
同志社法學 = The Doshisha Hogaku (The Doshisha law review) (ISSN:03877612)
巻号頁・発行日
vol.68, no.3, pp.979-1021, 2016-07-31

本稿では、清沢洌の提案により1928年に発足した二七会の活動状況について検討した。活動の中心は、毎月27日に開催された定例懇談会である。政治や経済などをテーマに議論したり、時折、来賓を招いて時局談を聞いたりした。会員は主に、『中央公論』に寄稿していた評論家と文学者である。この会は学術組織ではないため、会員の間で思想的な統一性や時局に対する共通の見解が存在したわけではない。だが、そこには「自由」に特徴付けられる独特の雰囲気が存在していた。

言及状況

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阿部眞之助と小汀利得は、二七会という評論家や作家の集まりで会う機会があった。 二七会で将棋を指すのはこの二人と馬場恒吾、芦田均。 二七会とその人々 : 一九二八〜一九四四年 いつ会合をやったか、出席者が誰かまでわかる。阿部眞之助は千葉亀雄の死後に参加。 https://t.co/MYjKd2zdZ7
中央公論社の嶋中雄作が近松秋江への援助を決めた「二七会」については下記の先行研究に詳しいです(少し前に結膜炎になった人より。目はお大事に)。 https://t.co/fienulovIY https://t.co/SxEjSlLUjO

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