著者
松尾 律子 東 修三
出版者
京都府立大学
雑誌
京都府立大学学術報告. 理学・生活科学・福祉学 (ISSN:0075739X)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.45-50, 1968-10-20

近時, 夏季の体感温度として愛用されている不快指数は, 気温と湿度を総合したもので, 夏季の体感を大きく左右する風速の効果を含んでいない。著者らは, この効果を導入して不快指数を補正する必要性を感じたので, 実効温度図から風速の効果を求めてこれを算式化するという方針により補正式を導出した。
著者
田代 操 牧 善輔
出版者
京都府立大学
雑誌
京都府立大学学術報告. 理学・生活科学 (ISSN:0075739X)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.29-34, 1988-11-18

米糠トリプシンインヒビター(RBTI)分子中のAsp (19)-Pro (20)結合の開裂が酸性pH下で非酵素的に生じた。このことは,pH3.0でのRBTIのインキュベーション,開裂したペプチド結合を有する修飾RBTIの単離,さらに修飾インヒビターの還元およびS-カルボキシメチル化によって得られたペプチドの分析などにより明らかにされた。修飾RBTIのトリプシン阻害活性は未修飾のものに比べ著しく低下しており,これはRBTI分子中のAsp (19)-Pro (20)結合の開裂により阻害活性部位周辺の立体構造に変動が生じたためであると考えられた。
著者
永田 実
出版者
京都府立大学
雑誌
京都府立大学学術報告. 理学・生活科学 (ISSN:0075739X)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.65-69, 1976-11-30

熱可塑性弾性体のポリエーテルーポリアミドブロック共重合体の合成について検討を加えた。ポリエーテルとしてポリエチレングリコール(分子量1000)あるいはポリブチレングリコール(分子量1089または1968)を用い, これにセバシン酸クロリドあるいはアジピン酸クロリドを混合して, ヘキサメチレンジアミンと重縮合させ, 種々の組成比のブロック共重合体を合成した。その結果, 低温溶液重縮合法によるよりも界面重縮合法によるほうが溶液粘度の高い共重合体を合成しうることが判明した。ポリエーテルにポリエチレングリコールを用いた場合には生成物はペースト状となった。共重合体の赤外吸収スペクトル法による組成分析の結果, 仕込み組成と共重合体組成とはあまり相違せず, 酸クロリドの反応性が分子長に依存しないことが示唆された。融点測定の結果, 共重合体の融点はポリエーテル鎖が短かい場合にはFloryの融点降下曲線の値よりも高く, 長い場合には低くなった。この原因はブロック共重合体の生成と希釈剤効果によると解された。
著者
日比野 朔郎
出版者
京都府立大学
雑誌
京都府立大学学術報告. 理学・生活科学 (ISSN:0075739X)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.61-66, 1972-10-31

Inquiring into the movement of tendency to suicide in Japan from the sex and the age. I explain the special feature of suicide in Japan with regard to problems of suicide in each stages of children, examinees, undergraduates and the old age compared with those of the other nations. I express my view of this problem from the sociological and the educational points of view.