著者
奥村 萬亀子
出版者
京都府立大学
雑誌
京都府立大学学術報告. 理学・生活科学 (ISSN:0075739X)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.63-69, 1977-11-30

時代の変革期に際し, その先がけとして現われるものに風俗の現象がある。歴史を振り返る時, "ばさら"と"かぶき"はその顕著な例である。いずれも変革期における反逆性を精神的基調とする。本稿では"ばさら"について述べる。"ばさら"は, 主として舞や楽を評するのに使われる"ばさ"を語源とし, 正統なる調子から逸脱したところに表われるある種の美的状況を示すものである。こうした表現は当然のことながら, 正統なる世界の枠外のものによって担われているものであった。これが一時代の風俗を示す語となるには, "ばさらぶり"の担い手たちを先導とする経過がある。ここに展開される服飾の様相は伝統的な服飾美からは逸脱した, 異質の主張をもったものである。
著者
畑 明美 南出 隆久 殿畑 操子
出版者
京都府立大学
雑誌
京都府立大学学術報告. 理学・生活科学 (ISSN:0075739X)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.37-48, 1990-11-19

In order to clarify changes in quality of manufactured goods in apple pie as affected by the thickness in bottom crust and the presence of hole in top and bottom crust were investigated. Pastry of pie was made flour (protein content 8.3% and 11.4% mixed 1 : 1/weight ratio) with salt-water and natural butter. Thereafter, two-crust was prepared with 0.3,0.4,0.5 and 0.6cm thickness in bottom crust and 0.2cm thickness in top crust with hole (1.5mm^2,80 pieces/pie), and baked for 13 minutes at a temperature of 200℃, filled 100g or 200g using apple preserve. The results obtained were summarized as follows : Although the formation of flakiness was more promoted at 0.6cm thickness than that of 0.3cm in bottom crust, however, these parts were not swelled fully, and became heavy total weight of pie. In the case of presence hole in top crust, evaporation of water in pie was accelerated, and good swelling was also recognized. In conclusion, it was indicated that general condition of excellent apple pie is 0.3cm thickness of bottom crust and make hole in top crust only.
著者
畑 明美 南光 美子 長谷川 明子 南出 隆久
出版者
京都府立大学
雑誌
京都府立大学学術報告. 理学・生活科学 (ISSN:0075739X)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.35-41, 1988-11-18

京都府及び福井県産らっきょうを供試し, 試料重量の1%食塩を用いて1週間下漬を行った後, 食酢1ιに対して砂糖200gを添加した漬け酢を, らっきょう1kgにつき漬け酢1250mιの割合で本漬したものについて, ヘクチン及び無機成分の経時的変化を調査した。その結果, ヘクチン, 特に水溶性ヘクチン, 及び無機成分(Ca, Mg, K)は, 漬け日数の経過とともに減少した。次に, らっきょうのテクスチャー改善の試みとしてCaCl_2 (0.5,1,3%)を漬け酢に添加したところ, 総ヘクチン及び水溶性ヘクチン含量は増加し, また, 硬度も増大した。同様にMgCl_2を添加した結果, ヘクチン及びMgを除いた他の無機成分含量には大きな変化はみられなかったが, 硬度は多少増大した。
著者
南出 隆久 饗庭 照美 畑 明美
出版者
京都府立大学
雑誌
京都府立大学学術報告. 理学・生活科学 (ISSN:0075739X)
巻号頁・発行日
vol.43, pp.51-57, 1992-11-25
被引用文献数
2

枝豆のテクスチャーならびに色調におよぼす調理操作について, 緑大豆(品種 : 井手町在来)の未熟種子を用いて調べた。枝豆の破断曲線は, ゆで操作10分で生のものと明らかに異なり, 組織はもろさがなくなり粘着性を示した。また, 加熱操作として, ゆで操作, 蒸し操作, 電子レンジ操作をおこなったが, ゆで操作が枝豆のテクスチャーに好ましいことがわかった。1%食塩水や塩揉み等の食塩処理は, 枝豆のテクスチャーには明かな影響はみられなかった。枝豆の莢の緑色は子葉に比べ熱安定性は劣っていた。ゆで操作した枝豆は, 蒸し操作や電子レンジ操作に比べ緑色は安定していたが, 枝豆は食塩処理しても緑色にはそれはどの効果はみられなかった。これらの結果から, 枝豆として受け入れられる限界のテクスチャーと色調は, 破断荷重で0.7∿1.0kgf, CIEa^*値は-7.5∿-8.0を指標として比較できるものと考える。
著者
日比野 朔郎
出版者
京都府立大学
雑誌
京都府立大学学術報告. 理学・生活科学 (ISSN:0075739X)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.85-88, 1985-11-15

オリンピック大会参加競技者でない人達とくに大学生のこれらオリンピックに対する態度の傾向からオリンピックについて考察をした。巨大化につれて宜伝の良き場となり, 経済的機能が拡大された, さらに宜伝機能は政治の舞台ともしてしまった。競技する者の側から全く離れて一大イベントに変ってしまったのである。I.O.Cも競技者も, さらにオリンピックを見る側も, すべての人々がオリンピックについて考え直す時であろう。
著者
町田 玲子
出版者
京都府立大学
雑誌
京都府立大学学術報告. 理学・生活科学 (ISSN:0075739X)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.69-78, 1985-11-15

家事労働の方向性を探るための一資料として, 家事労働合理化の一形態である共同化について, その歴史的背景を考察することを目的とする。おもに関東大震災以後昭和戦前を対象時期とし, 東京などの都市生活にみられる共同化についてとりあげた。方法は, 建築学, 家政学分野の専門書・学術雑誌, 当時の婦人層を対象とする一般書・月刊誌などの分折を行った。本稿の柱立ては次の通りである。1.緒言 2.震災以前にみられる家事労働の共同化事例 3.共同住宅居住にともなう家事労働の共同化 4.戦時中の家事労働の共同化-炊事を中心として- 5.まとめ
著者
田代 操 牧 善輔
出版者
京都府立大学
雑誌
京都府立大学学術報告. 理学・生活科学 (ISSN:0075739X)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.29-34, 1988-11-18

米糠トリプシンインヒビター(RBTI)分子中のAsp (19)-Pro (20)結合の開裂が酸性pH下で非酵素的に生じた。このことは,pH3.0でのRBTIのインキュベーション,開裂したペプチド結合を有する修飾RBTIの単離,さらに修飾インヒビターの還元およびS-カルボキシメチル化によって得られたペプチドの分析などにより明らかにされた。修飾RBTIのトリプシン阻害活性は未修飾のものに比べ著しく低下しており,これはRBTI分子中のAsp (19)-Pro (20)結合の開裂により阻害活性部位周辺の立体構造に変動が生じたためであると考えられた。
著者
永田 実
出版者
京都府立大学
雑誌
京都府立大学学術報告. 理学・生活科学 (ISSN:0075739X)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.65-69, 1976-11-30

熱可塑性弾性体のポリエーテルーポリアミドブロック共重合体の合成について検討を加えた。ポリエーテルとしてポリエチレングリコール(分子量1000)あるいはポリブチレングリコール(分子量1089または1968)を用い, これにセバシン酸クロリドあるいはアジピン酸クロリドを混合して, ヘキサメチレンジアミンと重縮合させ, 種々の組成比のブロック共重合体を合成した。その結果, 低温溶液重縮合法によるよりも界面重縮合法によるほうが溶液粘度の高い共重合体を合成しうることが判明した。ポリエーテルにポリエチレングリコールを用いた場合には生成物はペースト状となった。共重合体の赤外吸収スペクトル法による組成分析の結果, 仕込み組成と共重合体組成とはあまり相違せず, 酸クロリドの反応性が分子長に依存しないことが示唆された。融点測定の結果, 共重合体の融点はポリエーテル鎖が短かい場合にはFloryの融点降下曲線の値よりも高く, 長い場合には低くなった。この原因はブロック共重合体の生成と希釈剤効果によると解された。
著者
日比野 朔郎
出版者
京都府立大学
雑誌
京都府立大学学術報告. 理学・生活科学 (ISSN:0075739X)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.61-66, 1972-10-31

Inquiring into the movement of tendency to suicide in Japan from the sex and the age. I explain the special feature of suicide in Japan with regard to problems of suicide in each stages of children, examinees, undergraduates and the old age compared with those of the other nations. I express my view of this problem from the sociological and the educational points of view.