著者
和泉 貞男
出版者
東京女子体育大学・東京女子体育短期大学
雑誌
東京女子体育大学紀要 (ISSN:03898806)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.19-35, 1967-03

I studied on the aesthetical beauty of the whole body, calf and ankle. Subject: 97 female students of T.W.P.E.C. Method: Photoanalysis Results: (1) The most beautiful group has Rohrer's Index 140〜149. I classified subjects into five groups by their Rohrer's Index as follows; A) 1st group R.I. 120〜129 B) 2nd group R.I. 130〜139 C) 3rd group R.I. 140〜149 D) 4th group R.I. 150〜159 E) 5th group R.I. 160〜 (2) The results of evaluation were different by the sex of observers and directions of observation. (3) The most beautiful group had the width were of 11 cm on the calf and 6.0 cm on the ankle. I classified subjects into sixteen groups by their widths of calf and ankle.
著者
阿部 征次
出版者
東京女子体育大学・東京女子体育短期大学
雑誌
東京女子体育大学紀要 (ISSN:03898806)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.104-112, 1985-03

陸上競技のトレーニングの性差をどのようにとらえているかを知るために,高校指導者に質問紙により調査し,因子分析をし次のような結果を得た。1)練習意欲・研究心に男子はすぐれ,他の選手や本で研究し,テレビ,ラジオなどで関心をもち,自分で計画を立て実践すると見られている。2)練習や試合でコーチに依存する傾向は,女子の方に強く,男子に自主性があるとされている。3)女子の練習は質より量であり,練習を多く行い休養はそれほど必要ないと思われている。4)男子は強い選手への指向があるのに対し,女子はウェアや異性への関心が高く気分によって練習態度が変わることが多いとみなされている。これらのことは,女子が効果的に陸上競技のトレーニングを行っていくことの難しさを示しているように思われる。高校の指導者からよく耳にする「女子の指導は難しい」あるいは「面倒で手がかかる」という声を,そのまま表わしているように感じる。このような結果を,筆者の立場(女子を対象とする指導者)からみると,次のような見方をすることができる。女子競技者には,練習意欲をもたせるために,常に身近な目標をもたせ,練習課題を明確に示して研究するように指導する。練習計画の立案やその遂行に絶えずアドバイスを与えて,練習の進行,試合での力の発揮に精神的援助を与える。男子より多めの練習をくり返し行うようにし,練習に集中しにくい条件を取り除いてやる。このような配慮をすることによって女子の指導の効果を男子以上にあげることも可能であろう。今回の調査票の質問項目間の相関行列から,項目数を整理し5段階尺度を女子の特性をより明確にするよう工夫し,今後研究を続け,女子のトレーニングの効果をあげるための指導上の留意点を明らかにしていきたい。
著者
阿部 征次
出版者
東京女子体育大学・東京女子体育短期大学
雑誌
東京女子体育大学紀要 (ISSN:03898806)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.38-44, 1987-03

400m走のピッチについて明らかにし,今後の400mのレース展開やトレーニング構成をより効果的にする一助とすることを目的に,試合時の400m走のピッチの経時変化に考察を加え,次のような結果を得た。(1)ピッチは平均,最大,最小ともやや男子が高いが,ピッチの低下率は女子が高かった。(2)総歩数は男子の方が少なく,平均ストライドは0.32m男子が大きかった。(3)記録とピッチは男子は平均,最大,最小とも相関を示し,女子は最大ピッチのみ相関が認められた。(4)記録と平均ストライドは女子で1%水準で有意な相関が見られた。(5)最大,最小ピッチの発現区間は,女子はほとんど同じ傾向を示し,男子は記録レベルの低い群にバラツキが見られた。(6)ピッチの経時変化はレベルの高い群では記録との関係を示すが,低い群には見られなかった。本研究の結果,400m走の記録レベルが高くなればピッチとの関係があることが推測されたが,高いレベルのデータが少なく明らかにするに至らなかった。今後の課題としては,高い記録のデータを得ることと,経時変化に距離を加え,スピード,ストライドの変化との関係を明らかにすることがあげられる。また今回のデータには,予選,準決勝のデータも含まれていたが,決勝のデータがより望ましく,今後も研究を進めたい。

1 0 0 0 OA 茶道と文学

著者
古矢 弘
出版者
東京女子体育大学
雑誌
紀要 (ISSN:03898806)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.148-152, 1981-03-31
著者
阿部 征次
出版者
東京女子体育大学・東京女子体育短期大学
雑誌
藤村学園東京女子体育大学紀要 (ISSN:03898806)
巻号頁・発行日
no.23, pp.p63-68, 1988-03

身体へのフィット性の高いウェイトジャケットを用いて,全力疾走を行い,その時のスピード,ストライド,ピッチの変化を知り,それらとパワー,筋力の関係から,スプリントトレーニングにウェイトジャケットを用いる際の留意点を明らかにすることを目的に本研究を行い,次のような結果を得た。1)スピードは負荷重量を増すに従い低下するが,ストライドよりもピッチの低下が大きい。2)パワーは体重当たりパワーとスピードの相関が認められる。3)等速性筋力は脚の屈曲の筋力とスピードの相関が認められ,とりわけピッチとの相関が高い。4)全力疾走のためのウェイトジャケットの重量は,体重の3%から5%が適当とされているが,本研究では4kgよりも2kgの方が適していると思われる。5)ウェイトジャケットをスプリントトレーニングに用いるには,ピッチを低下させないように努力することにより,パワー向上のみではない効果が期待できるものと思われる。本研究の要旨は日本体育学会第38同大会において発表した。