著者
松田 幸子
出版者
上田女子短期大学
雑誌
上田女子短期大学紀要 (ISSN:09114238)
巻号頁・発行日
no.27, pp.1-9, 2004

ニーチェの『反時代的考察』に収められている「教育者としてのショーペンハウアー」は、ニーチェが生きていた時代とその時代の思想家たちへ向けての批判であり、この批判を通しての文化論である。またニーチェは天才ショーペンハウアーが如何に青年たちの教育者としてふさわしいかを述べるとともに、当時の学者たちにはその資格がないということを明確にしている。青年たちの教育者にふさわしい者は、自らの存在をもってより高い、より力強い生き方を示し、おおいなる力と価値を持った天才でなけらばならいとニーチェは主張している。
著者
京極 興一
出版者
上田女子短期大学
雑誌
紀要 (ISSN:09114238)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.A21-A29, 1994-03-31
著者
松田 幸子
出版者
上田女子短期大学
雑誌
紀要 (ISSN:09114238)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.A1-A8, 1993-03-31
著者
島﨑 あかね
出版者
上田女子短期大学
雑誌
紀要 (ISSN:09114238)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.111-118, 2011-01-31

年々低下しているといわれる子どもの体力や運動能力の基礎を作る乳幼児期における運動あそびについて、その必要性を考えるとともに運動あそびの具体例を提示した。発育・発達の著しい乳幼児期に運動あそびを実践することは、精神的および身体的に大きな効果をもたらし、さまざまな機能を獲得し「生きる力」を豊かに育むための基礎を築くことが期待できる。
著者
北村 恵子
出版者
上田女子短期大学
雑誌
上田女子短期大学紀要 (ISSN:09114238)
巻号頁・発行日
no.31, pp.123-135, 2008

保育現場で行われているうた(手)あそびは、各種のうたやリズムに乗って言葉と身体の各部の動きが連動し、子どもたちを楽しいあそびの世界に誘う児童文化財として機能している。今論文は、うた(手)あそびを学ぶ際に使用する市販の保育教材の問題点と学生の選択眼養成について、童謡「どんぐりころころ」を素材にし、学生の音楽的能力(読譜力・歌唱力・創造力・記譜力・コミュニケーション力)などを育成しようとする試みを述べたものである。
著者
周東 清芳
出版者
上田女子短期大学
雑誌
紀要 (ISSN:09114238)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.A21-A31, 1993-03-31
著者
西山 秀人
出版者
上田女子短期大学
雑誌
紀要 (ISSN:09114238)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.A77-A92, 1994-03-31
著者
前田 基成 服部 環 玉井 一 小牧 元
出版者
上田女子短期大学
雑誌
紀要 (ISSN:09114238)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.129-139, 1993-03-31

拒食型のANに加え,過食型のANおよびBNも評価できる質問紙(EDI)の信頼性・妥当性を検討する目的で,健常な女子高校生・女子大学生,摂食障害患者を対象としてEDIを実施し,次のような結果が得られた。(1)健常者を対象とした結果を因子分析し,6因子50項目を抽出した。それぞれの因子は,情緒的不安定,過食傾向,自己のボディ・イメージ,自尊感情,肥満恐怖・やせ願望,成熟拒否と解釈された。各因子は十分な単一因子性があることが示され,これらにより尺度構成を行った。(2)各尺度の信頼性が,ten Berge & Zegers(1978)の方法による信頼性係数,Cronbachのα係数,再検査法による信頼性係数によって示された。(3)因子分析の結果から,内容的妥当性,因子的妥当性が備わっていると判断されたほか,各摂食障害患者と健常者との比較,および各患者間の比較から,EDIは臨床的に有効であることが示された。
著者
周東 清芳
出版者
上田女子短期大学
雑誌
紀要 (ISSN:09114238)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.A23-A45, 2001-03-31
著者
上平 忠一
出版者
上田女子短期大学
雑誌
紀要 (ISSN:09114238)
巻号頁・発行日
no.17, pp.51-56, 1994-03-31
著者
松田 幸子
出版者
上田女子短期大学
雑誌
紀要 (ISSN:09114238)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.A1-A10, 2003

ヘッセの『ガラス玉遊戯』の舞台は二十四世紀のヨーロッパのカスターリエン州である。ここはガラス玉遊戯を教えることを通して、人間の最も晴れやかな精神性を育てる目的を持っている。その州の中にある教団の人々は精神と真理に自分を捧げるという義務があって、物質的な生活には責任がないのである。そのような世界で理想的に育った主人公は、やがてその世界で最高の位にまで昇りつめたのである。しかし、彼は自分たちの物質的な生活を支えるのは、一般的世俗の世界の人々であることに気づく。やがて主人公はその位から自分で身を引き、カスターリエンという精神的世界と世俗の世界との融合をはかる目的で、世俗世界の中で家庭教師となるのである。主人公が一段一段と踏み越え自分本来の道に進んで行く過程には、美しい師弟愛が見られる。そこにはヘッセの理想的な教師像が示されていると考えられる。

1 0 0 0 IR 老年の価値

著者
松田 幸子
出版者
上田女子短期大学
雑誌
上田女子短期大学紀要 (ISSN:09114238)
巻号頁・発行日
no.33, pp.95-104, 2010

ヘルマン・ヘッセの青春時代は、詩人になるか、さもなければ何ものにもなりたくないという彼の希望と周囲の人の無理解との闘いであった。第一次世界大戦中は、自分の反戦思想と社会との闘いであった。そのような時代を経て彼はようやくおだやかな老年を迎えることができたのである。それは人生の大事な事柄以外は、ユーモアの精神をもって生きることであるということであった。シモーヌ・ド・ボーヴォワールは生命力に満ちあふれ、人生を力強く生きた女性であったが、彼女に苦悩が現れはじめたのは、アルジェリア戦争(フランスの植民地であったアルジェリアは1962年に独立したが、そのために起こした戦争)の状況と、自分が老年になったという現実であった。彼女にとって老いは自然が与える不当な暴行のようなものであるが、人は他の人と関わりを持ち、社会的に生きることによって老年になっても生きる意味があると彼女は言うのである。ヘッセは個人的な老いの価値を考え、ボーヴォワールは人間の老いの問題を社会的に考えている。

1 0 0 0 IR 老年の価値

著者
松田 幸子
出版者
上田女子短期大学
雑誌
上田女子短期大学紀要 (ISSN:09114238)
巻号頁・発行日
no.33, pp.95-104, 2010

ヘルマン・ヘッセの青春時代は、詩人になるか、さもなければ何ものにもなりたくないという彼の希望と周囲の人の無理解との闘いであった。第一次世界大戦中は、自分の反戦思想と社会との闘いであった。そのような時代を経て彼はようやくおだやかな老年を迎えることができたのである。それは人生の大事な事柄以外は、ユーモアの精神をもって生きることであるということであった。シモーヌ・ド・ボーヴォワールは生命力に満ちあふれ、人生を力強く生きた女性であったが、彼女に苦悩が現れはじめたのは、アルジェリア戦争(フランスの植民地であったアルジェリアは1962年に独立したが、そのために起こした戦争)の状況と、自分が老年になったという現実であった。彼女にとって老いは自然が与える不当な暴行のようなものであるが、人は他の人と関わりを持ち、社会的に生きることによって老年になっても生きる意味があると彼女は言うのである。ヘッセは個人的な老いの価値を考え、ボーヴォワールは人間の老いの問題を社会的に考えている。
著者
関口 信雄
出版者
上田女子短期大学
雑誌
紀要 (ISSN:09114238)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.75-84, 1984-03-31
著者
犬飼 己紀子
出版者
上田女子短期大学
雑誌
紀要 (ISSN:09114238)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.95-104, 1984-03-31