著者
不破 茂 熊沢 泰生 工藤 嵩 平山 完 木下 弘実
出版者
日本水産工学会
雑誌
水産工学 (ISSN:09167617)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.119-128, 2010-11-15
被引用文献数
4

底びき網の性能を多面的かつ定量的に評価するために、拡網装置に一般的に使用されているビームを使用した小型トロール漁具と、海底環境保全を目的として網口水平方向の拡網装置として開発されたキャンパス製のカイト(12-14)(以下、ウイングカイトと呼ぶ)を使用した小型トロール漁具の操業実験を行い、漁具特性、漁獲性能並びに、操作性と作業者への身体負荷を定量的に評価し、トロール漁具の性能を多面的に比較する
著者
松下 博 横田 源弘 田中 辰彦 小松 和也 渡辺 敏晃 平野 尊之
出版者
日本水産工学会
雑誌
水産工学 (ISSN:09167617)
巻号頁・発行日
vol.35, no.1, pp.29-35, 1998-07 (Released:2011-07-07)

船舶の効率的運航、いわゆる省エネルギー対策の観点から、船底およびプロペラ汚損を防止する手法の確立が切望されている。特にプロペラ汚損が船底の汚損と同程度に燃料消費量に影響することが判明してから、プロペラ汚損防止対策は緊急の課題である。プロペラ汚損の主たる要因である海洋生物の付着は、主に船舶の停泊中に起こると考えられる。そのため比較的停泊期間の長い漁船、内航タンカーおよび公官庁船等は特にその被害が著しく、なかでもプロペラは、船底の様に防汚法が確立されていないため、海洋生物が付着しやすい。海洋生物の付着は、物体表面が海水中に浸った初期に付着するスライムが誘因となる。そこでスライムの着生防止と除去対策として水噴流用ノズル内の低圧部に対し自然または強制的に通気した水中混気水噴流の利用を考えた。この構想は通気により水中噴流の掘削特性が向上し得るとの知見によって効果が期待できる。