著者
野田 有紀子
出版者
工学院大学
雑誌
工学院大学共通課程研究論叢 (ISSN:09167706)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.149-135, 2006-02-28
著者
齋藤 鐵心(久男)
出版者
工学院大学
雑誌
工学院大学共通課程研究論叢 (ISSN:09167706)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.59-72, 2005-10-31

In dieser Arbeit konzentriere ich mich auf den Maler Malewitsch Kasimir Seworinowitsch, den man mit Fug und Recht als Griinder der modernen Malerei bezeichnen kann. Ich richte mein Augenmerk auf seine friiheren Werke, die damalige Kunstbewegung und die sozialen Umstande, die ihn zweifellos beeinfluBt haben. Durch mein eigenes Schaffen vollziehe ich seine Kunst nach, und ich begreife dabei, wie er die gegenstandslose Welt erschuf und somit den Suprematismus etablierte. Ferner werde ich versuchen, zu ergriinden, wie revolutionar seine Kunst war und was sie zur modernen Malerei bis heute beigetragen hat. Ich mochte sodann versuchen, den Grund seines Abschieds vom Suprematismus zu beantworten, indem ich seine Werke nach dem Ubergang RuBlands in die UdSSR begutachte.
著者
植松 希久磨
出版者
工学院大学
雑誌
工学院大学共通課程研究論叢 (ISSN:09167706)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.73-78, 2010-10-31

中国文明について、世界システムの枠組みから、中国史の中心─ 周辺の接合構造を捉えなおせば、そこに大きく中国史の歴史的な異文化接触の経験が浮かび上がってくる。現代世界システムとの関連の中で引き起こされている、中国文明の諸問題を考察するためには、それがいかなるものであったかを見ておかなければならない。中国は内陸アジアに成立し、単に農耕社会であっただけでなく、秦・漢時代には西域を支配して絹馬交易を行い、また広く東アジアの海域においても、朝貢貿易を展開した。では、秦・漢から隋・唐にいたる漢民族を中心に築いた中華帝国の時代を見てみることにする。
著者
小野 一
出版者
工学院大学
雑誌
工学院大学共通課程研究論叢 (ISSN:09167706)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.1-15, 2008

2005年9月18日の連邦議会選挙の結果,シュレーダー率いる赤緑連立政権(社会民主党+緑の党)は7年間の幕を閉じ,メルケル政権が発足した。予想を覆す選挙結果,初の女性連邦首相の誕生など,何かと話題を呼んだ政権交代制だったが,政治学研究における重要な論点のひとつは,大連立という政権連合型の特異性である。今日,大連立とは,キリスト教民主社会同盟(CDU/CSU)と社会民主党(SPD)との連立政権を指す。保革の二大政党の連立は例外的と見なされることが多いため,中心的な研究テーマとはなりにくかった(Probst,2006 : 629)。だが州レベルではこの型の連立政権がしばしば現れており,その中には,他に現実的オプションがないという消極的な理由からではなく,積極的な意味を付与されて登場したものもある。本稿は,主要な事例を概観した上で,大連立政権に関する論点を抽出し,メルケル政権の政治的位置をドイツ政党政治の再編成という中長期的パースペクティブに重ね合わせて考察する試みである。