著者
野田 進治 野口 弘三 古賀 秀昭
出版者
佐賀県玄海水産振興センター
雑誌
佐賀県玄海水産振興センター研究報告 = Bulletin of Saga Prefectural Genkai Fisheries Research and Development Center (ISSN:13429205)
巻号頁・発行日
no.3, pp.21-24, 2005-03

1.形状の異なるイカ篭に産卵基質であるイヌツゲの代替品について試験を行ったところ、産卵基質としてポリモンが、キンラン、ロープ、ヒサカキより有効であるとの結果が得られた。また、コウイカの産卵は、イカ篭の形状より産卵基質に対する選択性が強いと推察された。2.コウイカの入篭がみられたのは卵が産み付けられていたイカ篭に限られていた。コウイカの入篭数はポリモン-円筒型とポリモン-折畳型が最も多く、次いで、ポリモン-半球型とキンラン-円筒型であった。3.コウイカ類以外の漁獲物としてはカワハギが最も多く、次いで、マダコで、その他にはカサゴ、マダイ、アイナメ、コノシロ、マハ夕、アミメハギ、キュウセン、テングニシ、バフンワニ、マナマコ等が入篭した。4.ポリモンは装着したいずれのイカ篭にもコウイカの産卵がみられ、コウイカも漁獲されたことから、イヌツゲの代替品として有効と考えられた。
著者
藤崎 博 岡山 英史 青戸 泉
出版者
佐賀県玄海水産振興センター
巻号頁・発行日
no.3, pp.43-45, 2005 (Released:2012-12-06)

1.アオナマコの稚ナマコ量産飼育において稚ナマコへの照度の影響を考慮し、飼育時の最高照度を体長4mmまでは2,500lux、体長7mmまでは12,000luxに照度調節して飼育した。2. この結果、体長約2mmまでに発生する大量減耗を防止することができ、平均体長8.7mmの稚ナマコを15m3水槽1水槽あたり平均5.7万個体生産できた。
著者
藤崎 博 岡山 英史 青戸 泉
出版者
佐賀県玄海水産振興センター
巻号頁・発行日
no.3, pp.39-42, 2005 (Released:2012-12-06)

アオナマコの稚ナマコの生残と照度との関係を調べるため、照度500luxl~10,000luxの範囲で、体長0.5mm、2mm、4mmのサイズ別に、10日間試験し、生残率を比較した。1. 10日間の稚ナマコ飼育結果で70%以上の高生残率を示した照度は、体長0.5mmサイズで500lux及び1,000lux区、体長2mmサイズで500lux、1,000lux及び3,000lux区、体長4mmサイズで1,000lux、3,000lux、10,OOOlux(無繁殖)区であった。2. アオナマコの稚ナマコ飼育に好適な照度は、付着珪藻の存在下でほぼ止水に近い状態では、2mmサイズまでは1,OOOlux以下、4mmサイズでは3,OOOlux以下と考えられた。
著者
野口 浩介 野田 進治
出版者
佐賀県玄海水産振興センター
巻号頁・発行日
no.6, pp.15-20, 2013 (Released:2014-02-07)

マナマコ種苗生産では,付着珪藻を繁茂させた付着珪藻板に採苗する生産方式飼育を行っているが,この付着珪藻板上にコペポーダが大量に増殖する問題があるため,炭酸ガス通気海水を用いた除去法の開発を行った。まず,コペポーダ,稚ナマコの活動に与える影響を検討し,次に量産規模でのコペポーダ除去法の検討を行った。pH5.2以下の炭酸ガス通気海水に30分間浸漬することで,コペポーダを除去できたが,2時間浸漬すると稚ナマコも斃死することが判明した。また,量産規模でもコペポーダを除去することができたが,除去後約10日間で再びコペポーダが増殖し,注水海水から侵入することが判明した。そこで,注水口に10μmフィルターを取り付けることで,コペポーダの増殖を約25日間遅延することができた。
著者
山浦 啓治 江口 勝久
出版者
佐賀県玄海水産振興センター
巻号頁・発行日
no.7, pp.1-4, 2015 (Released:2016-01-20)

付着珪藻を餌料とした稚ナマコ飼育時における適正照度を明らかにするため,照度(遮光率)の異なる3~4区の飼育試験区を設定し,各試験区での稚ナマコの成長と生残を比較した。その結果,アカナマコ,アオナマコの飼育試験に共通して,飼育時の照度が高いほど(遮光率が低いほど)生残,成長共に良くなるという結果が得られた。遮光率別の各試験区の付着珪藻の種類,細胞密度,被覆度を調べた結果,稚ナマコの餌料として適する種類の量は照度が高いほど多く,このことが飼育結果に反映していると考えられた。
著者
江口 勝久
出版者
佐賀県玄海水産振興センター
巻号頁・発行日
no.7, pp.81-97, 2015 (Released:2016-01-20)
著者
江口 勝久
出版者
佐賀県玄海水産振興センター
巻号頁・発行日
no.7, pp.5-9, 2015 (Released:2016-01-20)

稚ナマコ飼育工程における付着珪藻と併用効果の高い餌料を明らかにすることを目的とした餌料試験を実施した。当センターの飼育方法に依った着底直後~15日程度までの餌料としては,用いた3種(浮遊珪藻,海藻粉末,付着珪藻粉末)の餌料の中で,浮遊珪藻が適すると考えられた。また,着底後15日以降の餌料としては,海藻粉末のマコンブ粉末が適すると考えられた。今後,マコンブ粉末を主体とし,他の成分の添加等を検討し,稚ナマコ用配合餌料の改良を行っていく予定である。