出版者
日経BP社
雑誌
日経システム構築 (ISSN:13483196)
巻号頁・発行日
no.126, pp.11-13, 2003-10

国内企業のお盆休みを襲った「Blaster」ワーム。多くの企業やユーザーが被害に遭ったものの,最悪の状態には至らずに済んだ。その裏にはセキュリティ組織やベンダー,ISPの不眠不休の1週間があった。特に有効だったのは,業種を越えた情報交換とマスメディアを利用した注意喚起だった。 すべての始まりは,7月17日に公開されたWindowsのセキュリティ・ホール(図1)。
出版者
日経BP社
雑誌
日経システム構築 (ISSN:13483196)
巻号頁・発行日
no.149, pp.111-115, 2005-09

山田:先輩の近藤さんがマネージャを務める人事システムですら品質がボロボロだなんて。いったい何が悪かったのだろう。品質を高めるために早い段階からできることは何があるのだろうか。——プロジェクト計画書を手に取る。山田:近藤さんだけの問題じゃない。これまでを振り返ってみても,品質が問題となるプロジェクトは多かった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経システム構築 (ISSN:13483196)
巻号頁・発行日
no.135, pp.182-184, 2004-07

帝京大学医学部附属市原病院は,携帯情報端末(PDA)から無線でアクセス可能な電子カルテ・システムを構築した。電子カルテ自体は,一部の先進的な病院で導入され始めているが,無線LANと組み合わせるケースは珍しい。PDAを携帯した医師や看護師は,病棟で患者と接しながら,PDA画面上でカルテを記入したり,閲覧したりできる(図1)。
出版者
日経BP社
雑誌
日経システム構築 (ISSN:13483196)
巻号頁・発行日
no.150, pp.35-44, 2005-10
被引用文献数
1

テストは,カットオーバー前にバグを根絶させる"最終防衛ライン"。そのテストが不足すれば,システム障害が引き起こされる。 事実上テストを省いたことで障害に至ったのは,製造業A社。顧客向けシステムを再構築した際,旧システムから新システムへのデータ移行ツールの動作テストを省略した。上流工程の遅れが,テスト時間を奪ったためだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経システム構築 (ISSN:13483196)
巻号頁・発行日
no.152, pp.139-143, 2005-12

【前号の出題】今後,各サブシステムはテスト工程に入る。岩崎のような事態に皆が陥らないためには,どうしたらよいのでしょうか?テスト工程でトラブルは頻繁に発生します。バグが次々に見つかり,いつまでも収束せず,進捗状況が悪化していきます。岩崎さんはその典型でした。
出版者
日経BP社
雑誌
日経システム構築 (ISSN:13483196)
巻号頁・発行日
no.150, pp.125-129, 2005-10

山田:販売管理担当の大久保さんは,問題山積みと言うけど,山積みどころか問題山盛りじゃないか。しかし,大久保さんを責めるわけにはいかないな。マネージャである自分の責任でもある。どのような問題管理をすべきだったのだろう。——他のサブシステムについても議事録を基に確認する。山田:やはりそうか。
出版者
日経BP社
雑誌
日経システム構築 (ISSN:13483196)
巻号頁・発行日
no.143, pp.50-53, 2005-03

ピザの宅配店舗「ドミノ・ピザ」を運営するヒガ・インダストリーズは,複数の実現形態を使い分けて3つのシステムを構築。宅配業務の効率化とサービス向上を図った(図1)。
出版者
日経BP社
雑誌
日経システム構築 (ISSN:13483196)
巻号頁・発行日
no.138, pp.154-157, 2004-10

占師の細木数子氏がテレビ出演するたびに,携帯電話向けのサイトを運営するサイバードは窮地に立たされてきた。細木氏がテレビ出演すると,会員制の有料占いサイト「細木数子六星占術」へのアクセスが殺到するからだ(図1)。キャパシティ不足による機会損失のほか,サーバー機のダウンによるサービス停止の危機も経験した。 高性能なサーバー機を多数並べれば問題は解決できる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経システム構築 (ISSN:13483196)
巻号頁・発行日
no.131, pp.15-18, 2004-03

法的に長期保管を義務付けられた文書をデジタル管理するのは,現状では非常に難しい。デジタル証明書の失効を考慮したシステム化が必要だからだ。法的な裏付けのない時刻情報の真正を推定させる仕掛けも考案する必要がある。NECは標準仕様を参考に独自仕様を作り,真正を推定させることにした。
出版者
日経BP社
雑誌
日経システム構築 (ISSN:13483196)
巻号頁・発行日
no.141, pp.106-109, 2005-01

PCや周辺機器を販売するECサイト「ドスパラ」(画面1)で,ユーザーが製品評価を登録したり閲覧したりできる新サービスを公開した直後から,サイト全体が全く応答しなくなってしまった。2004年3月29日正午過ぎのことだ。「昼休みにサイトが止まると数百万円の売り上げ損失につながってしまう」(サードウェーブ システム課 川上健明氏)。
出版者
日経BP社
雑誌
日経システム構築 (ISSN:13483196)
巻号頁・発行日
no.153, pp.26-32, 2006-01

Part1では,どんなユーザーでも割と簡単に取り組める節約術を紹介する。例えば,サーバー機やディスク装置といったハード機器の選定。業務の重要度などを考慮してオーバースペックを排し,適切なハード機器を選定するだけで,数百万円の費用が浮かせられることもある。 ハード機器の調達手段も工夫の余地がある。
出版者
日経BP社
雑誌
日経システム構築 (ISSN:13483196)
巻号頁・発行日
no.130, pp.110-113, 2004-02

ドルやユーロといった外貨を売り買いすることで収益をあげる外国為替(以下,外為)取引。1998年の法改正で個人投資家でも取引できるようになり,国内でもにわかに注目され始めた。その外為取引システムを2台のWebサーバー構成で立ち上げ,約2年で数十億円の資産を預かるまでに成長したのが「外為どっとコム」(旧オリエント・トラディションFX)だ(写真1)。
出版者
日経BP社
雑誌
日経システム構築 (ISSN:13483196)
巻号頁・発行日
no.121, pp.96-99, 2003-05

基幹業務アプリケーションの稼働環境として,数多くの実績を持つIBMのオフコンiSeries(AS/400)。最近は,5250エミュレータによるキャラクタ(文字)・ベースのユーザー・インタフェースを捨て,Web化を推進する企業が増えている。そんな折り,AS/400上のビジネス・ロジックを丸々生かす画期的な手法でシステムのWeb化を実現したのが日本野球機構だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経システム構築 (ISSN:13483196)
巻号頁・発行日
no.122, pp.144-147, 2003-06

インテグレータとユーザーとの間に当初,要求仕様を巡る解釈のズレがあった。インテグレータは「これは大変なことになった」と泡を食った。ユーザーは「大丈夫か?」と心配した。 そのシステムは,中部国際空港(写真1)の社内ワークフロー・システム。大手インテグレータであるTISに開発を発注し,パッケージ・ソフト「FormChain」をベースに,この4月に全体が完成した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経システム構築 (ISSN:13483196)
巻号頁・発行日
no.136, pp.220-223, 2004-08

「オープンシステムは,開発言語や保有スキルなどでアプリケーションの開発コストがグッと変わる」(東建コーポレーション マルチメディア開発部 部長 小山伸治氏)——オープンシステムが普及したことで,開発コストの分かりにくさはより増した。 COBOL全盛の時代,アプリケーションの開発規模はソースコードのライン数で表した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経システム構築 (ISSN:13483196)
巻号頁・発行日
no.133, pp.118-121, 2004-05

アイフルは基幹システムの再構築プロジェクトでつまずいた。システム構築をNECと日本ヒューレット・パッカード(日本HP)の2社に分割発注していたが,ベンダー間の情報交換が不十分であったことなどから,2社のプログラムを連携する結合テスト・フェーズで問題が続出。
出版者
日経BP社
雑誌
日経システム構築 (ISSN:13483196)
巻号頁・発行日
no.145, pp.41-45, 2005-05

夏休み前に発生するアクセス数の急増が,「旅ぷらざ」のシステム担当者にとって頭痛の種だった。旅ぷらざは,日本旅行が提供する宿泊や交通の予約サイト。夏休み前は宿泊の空き情報を検索するユーザーが殺到するため,例年,アクセス数が跳ね上がる。 その結果,サーバーがリクエストを処理できず,ユーザーへのレスポンスが悪化する(図1)。
著者
実森 仁志
出版者
日経BP社
雑誌
日経システム構築 (ISSN:13483196)
巻号頁・発行日
no.140, pp.148-157, 2004-12

「顧客向けシステムで致命的な障害が月に1〜2度発生し,その顧客対応や復旧作業に追われる日々。抜本的な対策にまで手が回らなかった」(丸紅情報システムズ ビジネスサービス本部 ネットワークサービス部 NS第3チーム課長 阿部秀一氏)——。 多くの運用現場は毎日忙しいが,その作業内容は後手後手の対処策ばかり。システムの企画や改善にまで及ばない。
出版者
日経BP社
雑誌
日経システム構築 (ISSN:13483196)
巻号頁・発行日
no.151, pp.65-68, 2005-11

「優勝セールに伴う膨大なトランザクションを余裕を持って処理できた」──。家電量販大手の上新電機 情報システム部 部長の石水誠氏は,同社が広告スポンサーとなっている阪神タイガースの優勝セール(9月30日〜10月13日)をこう振り返った。 上新電機は,約170店舗やECサイトからの「売り上げ登録」や「在庫照会」などを担うUNIXベースの基幹システムを再構築。
出版者
日経BP社
雑誌
日経システム構築 (ISSN:13483196)
巻号頁・発行日
no.133, pp.126-129, 2004-05

「RUP(Rational Unified Process)の反復開発のおかげで,ウォータフォール型開発で味わってきた開発終盤のドタバタ劇から解放された」——。 こう語るのは,フジテレビ系列の東海テレビ放送(名古屋市)の新システム開発において,プロジェクト・マネージャを務めたメイテツコム(名古屋市)の紺渡こんど暁弘氏(事業統括本部 第3システム事業部 ITソリューション担当 シニ…