著者
西條 結人 ジュヌシャリエワ アセーリ ダウレトバエワ ジャミリャー メデルベコワ チョルポン 知念 美和 吉川 巧也 幾田 伸司 Yuto SAIJO Asel DZHUNUSHALIEVA Zhamilia DAULETBAEVA Cholpon MEDERBEKOVA Miwa CHINEN Takuya YOSHIKAWA Shinji IKUTA
出版者
鳴門教育大学教員教育国際協力センター
雑誌
鳴門教育大学国際教育協力研究 (ISSN:18810799)
巻号頁・発行日
no.10, pp.11-17, 2016

本研究は,2016年3月にビシケク人文大学で実施した日本語教育実習の成果と課題を検討したものである.本実習では,教育実習生のみならず実習先大学にとっても有意義な短期実習プログラムの開発をめざし,「日本語教育実習」「異文化学習・体験」「国際交流・地域交流」の3つの観点を設定して実習計画を作成した.本プログラムでは,現地での人的交流を通じ,両国の学生にとって国際的視野を広げる人材育成の機会とできた.
著者
酒匂 まどか Madoka SAKO
出版者
鳴門教育大学教員教育国際協力センター
雑誌
鳴門教育大学国際教育協力研究 = NUE Journal of International Educational Cooperation (ISSN:18810799)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.61-68, 2021-02-01

本稿の目的は,インクルーシブ教育における「すべての子どもたち」という言葉に着目しながら,インクルーシブ授業の実践化に向けて必要な視点を明らかにすることである。世界的な動向としてインクルーシブ教育への転換が推奨される中,その定義や解釈は各国においてさまざまであり,本来の理念が異なった形で解釈される事例も少なくない。本稿では,サラマンカ声明やユネスコの定義を再検討することを通して,「すべての子どもたち」が包摂されるインクルーシブな学級とは,「一人ひとりが多元的な価値をもち,その価値が学習に豊かさをもたらす場」であるととらえ,こうした認識がインクルーシブ授業の実践を支える可能性をもつことを指摘した。さらに,多様な子どもたちによる共同の学びをどのようにつくり出していけばよいか,「参加」と「差異」という視点からインクルーシブ授業の具体的な実践化に向けて検討した。
著者
小原 豊
出版者
鳴門教育大学教員教育国際協力センター
雑誌
鳴門教育大学国際教育協力研究 (ISSN:18810799)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.63-69, 2006

本論文の目的は,開発途上国におけるIT 教育の基本的な問題点を指摘した上で,e-learning,特に授業アーカイブスのあり方に関する若干の考察を行い,その基本的な問題点を明らかにすることである.レクチャ,エキスパート,トレイニーの3つのカテゴリー別でアーカイブスの役割を述べた上で,その問題点を技術面(ファイルサイズと配信方式,データ収録・編集技法),運用面(研修員のIT 能力拡充,省力化,キラーコンテンツ確保),法規面(著作権,肖像権,個人情報保護),利用面(メンタリング,情報モラル)から整理した.