著者
戸塚 法子 Noriko Totsuka
雑誌
淑徳大学研究紀要. 総合福祉学部・コミュニティ政策学部 = Shukutoku University bulletin. College of Integrated Human and Social Welfare Studies, College of Community Studies (ISSN:21856346)
巻号頁・発行日
vol.56, pp.247-261, 2022-03-01

我が国のソーシャルワークが今後どのような視座を携え,人々をその苦しみから救うことができるのか。日本の文化や風土の影響を享けつつ今までの時代のなかで一定の貢献をしてきたアジア型援助原理に相当する仏教哲学・仏教教義が,ソーシャルワークにどのような課題を発信してきたのかについて,日本仏教社会福祉学会年報に掲載された研究論文を解題するなかで整理し検討していった。
著者
米村 美奈 Mina Yonemura
雑誌
淑徳大学研究紀要. 総合福祉学部・コミュニティ政策学部 = Shukutoku University bulletin. College of Integrated Human and Social Welfare Studies, College of Community Studies (ISSN:21856346)
巻号頁・発行日
vol.55, pp.39-57, 2021-03-08

淑徳大学の母体である学校法人大乗淑徳学園は,女子教育の先駆者である輪島聞声が創設した「淑徳女学校」と,長谷川良信が創設した「大乗女子学園」との合併によって設立された歴史的経緯がある。合併後,建学の精神の象徴である校名は,淑徳女学校の「淑徳」と命名された。創立者が校名に込める建学の精神は,教育機関にとって教育目標にもなる重要なものである。建学の精神をより深く理解することは,教育目標を確認することになる。本稿では,校名の「淑徳」がどのようにして採用されるに至ったのか,また,「淑徳」の教育に込められた意味を明らかにすることを目指す。