著者
酒井 裕二 鈴木 将史
出版者
公益社団法人 日本油化学会
雑誌
オレオサイエンス = / Japan oil chemists' society (ISSN:13458949)
巻号頁・発行日
vol.4, no.3, pp.91-96, 2004-03-01
参考文献数
46

基礎化粧品とエマルションは密接に関連し合っている。そのため, エマルション技術の向上が化粧品の品質向上につながり, 化粧品技術の進歩がエマルション研究を底上げする図式となっている。このような視点から, 筆者らはジグリセロールテトラオレート (DGTO) を開発し, その特異的乳化挙動と化粧品のクレンジングへの応用について検討した。乳化挙動においては, O/W乳化傾向が高いこと, 界面張力が低いこと, 液晶への溶解性が低いこと, 吸油量が低いことが他の油と比較して際立っていた。このため, この油を配合したクレンジングクリームは, 高いクレンジング機能を有することが分かった。これらの特性の要因として, 有機概念図上の有機性値と無機性値が高いことが考えられた。
著者
湯浅 真
出版者
公益社団法人 日本油化学会
雑誌
オレオサイエンス = / Japan oil chemists' society (ISSN:13458949)
巻号頁・発行日
vol.1, no.2, pp.131-137, 2001-02-01
参考文献数
160
被引用文献数
2 3

バイオミメティックテクノロジーとしてヘムタンパク質系の展開について総説する。特に, i) ヘモグロビンやミオグロビンを模倣した酸素運搬体よりなる人工血液, ii) チトクローム酸化酵素を模倣した酸素還元電極触媒よりなる燃料電池, iii) チトクロームP-450を模倣した合成触媒, iv) ペルオキシダーゼやカタラーゼを模倣したバイオセンシングシステム.v) クロロフィルを模倣した人工光合成系などについて概説する。
著者
青山 敏明
出版者
Japan Oil Chemists' Society
雑誌
オレオサイエンス = / Japan oil chemists' society (ISSN:13458949)
巻号頁・発行日
vol.3, no.8, pp.23-30, 2003-08-01
参考文献数
65
被引用文献数
2

中鎖脂肪酸は, 通常油脂中の長鎖脂肪酸と消化吸収性が大きく異なり, 肝臓に直接運ばれ, 素早く酸化されてエネルギー源となる。この結果, 食後の熱産生が高く, 食後の血中トリグリセリド濃度が上昇しない。また, 中鎖脂肪酸は通常の条件で安全と確認されている。最近, 中鎖脂肪酸トリアシルグリセロール (MCT) および中・長鎖トリアシルグリセロール (MLCT) の体脂肪蓄積抑制効果がヒトの長期摂取試験で示された。このMLCTは, 中鎖脂肪酸が比較的少量であるが体脂肪蓄積抑制に有効であり, 汎用食用油として有用である。