著者
川西 正志 山本 秀人 井上 倫明 前川 峯雄
出版者
中京大学
雑誌
中京体育学研究 (ISSN:02870088)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.1-18, 1979-08-31

本研究を通して, 次のような地域スポーツクラブの集団特性が明らかになった。1. クラブ規模 昭和40年代以後に設立され, 存続年数も10年未満で, 男性型が約半数, そして, 10〜30人未満で構成された小人数型クラブが多かった。2. クラブ加入制限 クラブの会員となるための実際的な加入資格については, 年齢別条件や性別条件など, 何らかの資格制限を約8割のクラブが持っている。3. クラブ財政 クラブ財政を確立するため, どのクラブも原則として個人会費を徴収しているが, 約4割弱のクラブについては, 会費に加えて, 補助金をもってクラブを運営している。4. クラブ活動内容 自発的な創設動機をもって設立され, 活動目的は, 「健康・体力を高める」, 「親睦を深める」などが多かった。また, 単一種目型の, 競技レベルは, 市町村内程度であった。日常のクラブ参加率も, 全クラブ員に対して60%以上あるところが多く, 練習は, 週あたり1〜2回程度であった。そして, クラブ規約については, 成文化されたものをもつクラブは, 約2割しかなく, その他は, 口約束程度であったり, 全くきまりごとすらない状態であった。5. クラブ施設 クラブ練習施設は, その7割が公的な施設を利用している。しかしながら, その施設確保は必ずしも完全には, 保証されていないようであった。6. クラブ指導者 クラブ指導者を有するクラブは, 45%ぐらいしかなく, 指導者のいるクラブについては, 1クラブあたり平均2.4人で, その主な指導者については, 「技術面だけ」, 「技術・管理両面」の指導内容を持ち, クラブのOB・OGがそのまま指導者として残るケースが多く, そのほとんどが無給指導者であった。
著者
室伏 重信 斉藤 昌久 湯浅 景元
出版者
中京大学
雑誌
中京体育学研究 (ISSN:02870088)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.38-43, 1982-04-01

The speed, height and angle at which the hammer was released were measured and phasic analysis was performed in this study. Two hammer throwers were selected as subjects. One of them (Subject Mur) had the Japan national record, 71.72 m, in 1981. In this experiment, the records were 70.84 and 52.82 m for subjects Mur and Hos, respectively. Higher values for speed and angle of release were observed in subject Mur. The height of hammer head at release, however, was lower in subject Mur. Duration of delivery phase was longer in this subject. Angular velocity of hammer head was higher in the one foot supporting phase than in two feet supporting phase in higher subject. On the contrary, angular velocity of left wrist was higher in two feet supporting phase in this subject. In subject Hos, however, no significant differences of both angular velocities of hammer head and left wrist were obtained in between one foot and two feet supporting phases.
著者
竹内 外夫 長谷川 優
出版者
中京大学
雑誌
中京体育学研究 (ISSN:02870088)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.51-55, 1979-02-01

昭和45年5月から昭和49年6月までにおこなわれた学生団体試合 (判定の基準は技有以上) 467試合をもとにオーダー別に, 勝敗の内容, 段, 身長, 体重, ローレル指数と勝敗との関係について検討した結果を要約すると以下のようである。1 団体戦において, 勝敗の決する割合は中堅が最も多く, 次いで副将, 大将である。2 一本勝ちの内容は, 足技, 抑込技, 手技の順で勝敗の決する割合が多いが, 先鋒においては, 手技で勝敗の決する割合が多い傾向である。3 段・身長・体重・ローレル指数の先鋒から大将までの勝者, 敗者, 引分者の平均は, 段では先鋒から大将までほぼ同等であり, 身長, 体重, ローレル指数では, 先鋒から大将に行くにしたがって大きくなる傾向である。
著者
佐々木 等
出版者
中京大学
雑誌
中京体育学研究 (ISSN:02870088)
巻号頁・発行日
vol.21, no.1, 1981-03-01