著者
黒澤 俊 松本 大生 小西 剛 野中 勝利 楠見 浩二 松田 大 北島 宣
出版者
京都大学農学部附属農場
雑誌
京大農場報告 = Bulletin of the Experimental Farm, Kyoto University (ISSN:09150838)
巻号頁・発行日
no.22, pp.25-26, 2013-12

西南暖地で、無核短梢剪定栽培を行った場合に着色不良が問題となる四倍体ブドウ品種'巨峰'について,プラスチック製結束バンドを利用した結果枝の結縛処理の処理部位と処理時期の違いが果粒品質の及ぼす影響を調査した。調査の結果,いずれの処理も果粒サイズに影響を与えないこと,ベレーゾーン期1ヶ月前に節間に処理した場合には有意に糖度が高くなることが明らかとなった。また,ベレーゾーン期2週間以前の処理は,有意ではないものの,糖度や果皮色を改善する傾向にあることが示唆された。
著者
内藤 実加 加賀田 恒 若原 浩義 桂 圭佑 齊藤 大樹 中崎 鉄也 北島 宣
出版者
京都大学農学部附属農場
雑誌
京大農場報告 = Bulletin of the Experimental Farm, Kyoto University (ISSN:09150838)
巻号頁・発行日
no.20, pp.43-45, 2011-12

イネにおいて,夏期の高温による玄米品質の低下が問題となっている。特に2010年の夏期は北日本から西日本にかけて記録的猛暑となった。そこで,2010年に当農場の大規模圃場において播種期を変えて作付けした複数の品種のイネについて,玄米の外観品質の変異とそれをもたらした要因を解析し,水稲栽培における温暖化対策を検討した。2010年における玄米品質は例年よりも大きく低下したものの,作期や品種によって大きな変異があり,穂揃い後20日間の登熟初期の気温の影響を強く受けていた。今後,より多くの品種,栽培条件下でデータを蓄積していく必要がある。