著者
梅澤 昇平
出版者
尚美学園大学
雑誌
尚美学園大学総合政策研究紀要 (ISSN:13463802)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.1-15, 2013-03-31

戦前の労働運動、無産政党運動の指導者として西尾末廣の存在は極めて大きい。戦時中に大政翼賛会運動ならびに産業報国会運動に最後まで抵抗したことが、戦後の指導者への道に直結する。
著者
大木 啓介
出版者
尚美学園大学総合政策学部
雑誌
尚美学園大学総合政策研究紀要 (ISSN:13463802)
巻号頁・発行日
no.27, pp.151-171, 2016-03

本稿は、二十世紀第4 四半期に比較政治学のなかで「成長産業」と目されるに至った比較民主化論に焦点を据え、この研究分野で際立たされた一般化論者と個性化論者との論戦を吟味する。意図するところは、この論戦を通じて浮き彫りにされた一般化の信奉者と独自性の信奉者との相対立する主張を整序して、比較民主化論の態様を明らかにすると共に、「法則定立- 個性記述」論争の解明に多少とも資する素材を提供することにある。そこで先ず、比較民主化論がいかに展開してきたかを粗描して、移行論者(一般化の信奉者)と地域研究者(独自性の信奉者)との論戦の学説史的背景を概観する。その上で、この論戦がいかに交わされてきたのかを要約的に指摘して、移行論とその批判の輪郭を確認したい。
著者
梅澤 昇平
出版者
尚美学園大学
雑誌
尚美学園大学総合政策研究紀要 (ISSN:13463802)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.1-14, 2010-09-30

世界の君主制に社会主義政党はどう向き合ってきたか。両者は必ずしも対立するものではない。英国、スウェーデンなどで比較する。日本ではどうだったか。「転向」問題を中心に戦前戦中の社会主義者を検証する。
著者
井口 武夫
出版者
尚美学園大学総合政策学部
雑誌
尚美学園大学総合政策研究紀要 (ISSN:13463802)
巻号頁・発行日
no.2, pp.1-32, 2001-10

Main purpose of this study is to analyze the concept and juridical nature of collective self-defence under the U.N.Charter and customary international law. The analysis covers the formulation of the right of self-defence prior to the establishment of the U.N.Organization and the drafting process of articles relating to collective self-defence in the U.N.Charter. Also the legal position of collective self-defence in the collective security system of the U.N. is analyzed. Important theories and latest practices of collective self-defence are explained and evaluated, including the function of Security Council and the Judgment of International Court of Justice, in Nicaragua's case. The study extends to the difference between individual and collective self-defence, as well as the controversy on legality and legitimacy of humanitarian intervention and of the use of force on the issues of unilateral intervention and armed reprisal Another major theme of this paper is to study Japan's constitutional and political constraints concerning collective self-defence and attitude of Japanese Government is closely observed. It has touched on U.S.-Japan security cooperation and the latest case of Guideline on defence cooperation..
著者
木村 啓子
出版者
尚美学園大学総合政策学部
雑誌
尚美学園大学総合政策研究紀要 (ISSN:13463802)
巻号頁・発行日
no.13, pp.1-12, 2007-03

外国語を学習するにあたり、さまざまな学習ストラテジー(方略)を使用することが語学上達に効果的であると言われているが、本研究では2年度に渡る本学のニュージーランド短期語学研修参加者19名を実験群、同研修に参加しなかった本学学生24名を統制群とし、約3週間の英語圏滞在により、参加学生の英語学習ストラテジーの使用度に変化が認められるか、また変化があるとすると、その変化は学生に定着したものなのか、加えて、本学の被験学生はどのようなストラテジーを多く使う傾向にあるのかを言語学習ストラテジー調査(SILL)を用い、統計分析を施して調査した。結果は、研修前には学習ストラテジー使用度において統計的に同質であった両群が、研修後には実験群が統制群に比べ、ストラテジー使用度が有意に高くなっており、3週間の英語圏滞在により学生のストラテジー使用が活発になることがわかった。しかもその変化はある程度定着したものであるという結果が出た。また、本学の被験学生は記憶ストラテジーや情意ストラテジーよりも、補償ストラテジーを有意に多く使う傾向にあることが検証された。
著者
木村 啓子
出版者
尚美学園大学
雑誌
尚美学園大学総合政策研究紀要 (ISSN:13463802)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.17-30, 2011-12-01

本研究の目的は、3週間の海外短期語学研修の効果を検証することである。研修前後に4部門(文法、作文、読解、リスニング)計75問の英語テストと15分のエッセイライティングを参加者14名に課した。木村(2009)ではリスニングに研修前後の有意差が確認できた為、今回は研修途中にも2回テストを行い、どの時点でリスニング力に伸びが認められるかを測定する試みも行った。ライティングの評価には、多くの研究者が使用しているT-unit、Error-free T-unitの他に、習熟度の低い学習者のライティング力評価には有用である可能性があると考え、新たな試みとして独自に、"Global-error-free T-unit" を導入してみた。英語テストの結果は、学生の作文、リスニング、総合点において有意差が認められたが、研修途中でのリスニングの伸びは確認できなかった。ライティングに関しては、accuracy(正確さ) には向上が見られなかったが、fluency(流暢さ) には大きな向上が認められた。
著者
梅澤 昇平
出版者
尚美学園大学
雑誌
尚美学園大学総合政策研究紀要 (ISSN:13463802)
巻号頁・発行日
vol.18, pp.133-147, 2009-09-30

政党には「正史」に書かれない裏面史がある。本稿では、民杜党がめざした、あるいは関与した「政界再編劇」「連立政権劇」について、当時の関係者の証言録、さらに現存する関係者へのインタビューから真相に迫る。