著者
長谷部 紀元 阪口 哲男 山本 毅雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. 情報システム研究会報告
巻号頁・発行日
vol.94, no.89, pp.1-6, 1994-10-18

図書館情報大学は,JUNEtの初期ノードの一つであり,インターネット上のニュース機能(大学内ロ-カル・ニュースグループ)の利用が約9年あまり,メール機能の利用は学内で約13年,学外に対しても約11年の経験がある.最近はこれらの機能の利用者が広がり,業務にも使われるようになってきた.最近のニュース機能・メール機能の利用統計と,ニュース機能による電子会議の状況の一部を紹介し,これらの新しいコミュニケーションチャネルの参入による大学内各層(卒業生を含む)間の情報流通の変化を論ずる.電子会議での議論は,反応が早いこと,議論がオープンであること,年齢差にこだわりが少ないこと等が特徴である.これが業務上の会議に受け継がれることにより,業務上の会議の進行にも影響を与えている.
著者
春木 良且 中谷 多哉子
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. 情報システム研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.93, no.38, pp.37-46, 1993-05

クラスライブラリに対しては,内部状態を利用する開いた再利用と,ブラックボックスとして機能のみを利用する,閉じた再利用を分類することができる.これらは,各々その評価基準や構築手法が異なっており,システム分析・設計において考慮しなければ,システム開発の生産性に寄与しない.本稿では,実際の開発プロジェクトにおける経験に基づいて「共有」と「再利用」の区別,システム開発工程とライブラリ構築工程の分離の必要性について,明らかにする.It is important to classify "Reuse in Open" and "Reuse in close" in Object-Oriented Class-library to increase the productivety. "Reuse in Close" is the method to use the functional result of library component, as black-box. And "Reuse in Open" is to use internal state of glass-box library component. We report that the difference between "reuse" and "common use", or "system constructing process" and "system refinement process" must be separated in Object-Oriented system development.