著者
Guerin Maurice de 金澤 哲夫
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
慶応義塾大学日吉紀要 フランス語フランス文学 (ISSN:09117199)
巻号頁・発行日
no.46, pp.294-263, 2008

森英樹教授・西尾修教授・高山晶教授退職記念論文集 = Mélanges offerts à Mori Hideki, à Nishio Osamu, et à Takayama Aki
著者
O'Shaughnessy Arthur 原山 重信
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
慶応義塾大学日吉紀要 フランス語フランス文学 (ISSN:09117199)
巻号頁・発行日
no.51, pp.47-69, 2010

1. 1875年6月26日土曜日2. 1875年9月4日土曜日3. 1875年11月6日土曜日4. 1875年11月13日土曜日5. 1875年11月20日土曜日6. 1875年11月20日土曜日7. 1875年11月27日土曜日8. 1875年12月11日土曜日9. 1876年1月1日土曜日10. 1876年1月8日土曜日11. 1876年1月15日土曜日12. 1876年1月29日土曜日13. 1876年2月5日土曜日14. 1876年2月12日土曜日15. 1876年3月25日土曜日16. 1876年4月1日土曜日17. 1876年4月29日土曜日18. 1876年8月19日土曜日19. 1876年10月7日土曜日20. 1876年12月23日土曜日
著者
Mackworth Cecily 原山 重信
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
慶応義塾大学日吉紀要 フランス語フランス文学 (ISSN:09117199)
巻号頁・発行日
no.42, pp.127-135, 2006

本論はCecily Mackworth, English Interludes, London and Boston, Routledge& Kegan Paul, 1974の第2章The Young Mallarmé のうち、The FrenchQuarter という表題の小見出しのついた箇所の全訳である。私としては、この論文の翻訳を、小見出しと紙幅の許す範囲の長さとに配慮しながら連載していきたいと考えている。 何故この文献を紹介しようという考えに至ったのか? それはこの文献が菅野昭正著『マラルメ』(中央公論社、1985年)には部分的に紹介されているものの、多くのマラルメ研究者が引用する論文ではないし、最近上梓されたジャン = リュック・ステンメッツ著『マラルメ伝』(柏倉康夫・永倉千夏子・宮嵜克裕訳、筑摩書房、2004年)にも触れられていない一方、マラルメにとって要の問題の一つである、詩人と英国との関係を考える上で有効な詳細情報を提供してくれるものであり、しかも英語で書かれていることもあって、多くの日本人マラルメ研究者に知られていないという事情による。したがって、読者として想定しているのは、日本人のマラルメないしその周辺に関心のある方々である。 そもそも研究者への利便を考えた時、フランス語以外の文献の翻訳紹介は、研究のレベルアップに貢献する意味が大きいように思われる。中世文学や言語学関係の研究者以外にはほとんど顧みられることがないドイツ語文献などはその最たるものであるが、英語文献の翻訳もそれなりに意味があるだろう。 この論文は、イギリスの母国人でないと困難である地理的、文化的側面を明らかにしてくれるという意味で注目に値する。ここでは若きマラルメが後に夫人となる女性と駆け落ちして滞在したロンドンの地域の詳細が明らかにされる。このこと自体はマラルメ研究に根本的修正を迫るものではないが、マラルメとイギリスの関係の根深さを証してくれるものであり、これはやがて職業人としては英語教師でもあった詩人がものしたエドガー・アラン・ポーの翻訳をはじめ、『古代の神々』、英語の教科書の類、さらに英国人たちとの交友関係を考える際、有益な情報ともなってくれるだろう。
著者
田上 竜也
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
慶応義塾大学日吉紀要 フランス語フランス文学 (ISSN:09117199)
巻号頁・発行日
no.33, pp.1-14, 2001

上に掲げた「序説」という表題は、この小論のいわば射程の短さを示すものである。というのも、ヴァレリーにおける「空間」の問題を扱うにあたり、詩人としての、あるいは詩以外の文学的テクストの作者としてのヴァレリーの想像界へと話を展開していくことは、あまりに論点を拡散しすぎてしまう恐れがあるからである。ここでは、もっぱら理論面からヴァレリーの空間に関する思索を分析し、とりわけヴァレリーの思想と、彼が生きた当時の数学的、科学的思潮との関連という点に話を絞って進めていくことにする。それが、この論を序説と題する所以である。 本稿ではヴァレリーの『カイエ』における空間論を中心に考察していくが、その前に、19世紀から20世紀への転換点において、空間を巡る論議が、物理学的、数学的、哲学的、科学認識論的な領域にわたる中心問題であったことを強調しておく必要があると思われる。ごく大雑把に言って、19世紀以前、空間の概念は、数学的対象としても、物理的現実としても、素朴な形でユークリッド空間に結びつけられていた。すなわち、ユークリッド幾何学においては、空間概念を、論理的明証性と現実的かつイデアルな秩序を担った定義と公理の体系と見なしていた。また物理的空間は、知覚に基づく現実空間およびユークリッド空間と同一視されていた。周知のように、ニュートン物理学とカント哲学はユークリッド幾何学を具現するものだが、前者において空間は、物質がその中で自由に動きまわることのでき、またその内に幾何学図形を構築することができる、空虚な受容体としての絶対空間であり、後者は、空間概念の根拠を認識主体の側に引きつけたうえで、それをア・プリオリな感性の形式と定義づけるものであった。19世紀において、こうした空間観への疑義が呈されるようになったのは、言うまでもなくガウスやロバチェフスキーらによる非ユークリッド幾何学の発見に依るものである。19世紀末という時代は、一方にはア・プリオリの純粋直観というカント的空間論、他方には双曲線幾何、楕円幾何といった複数の幾何学、さらにそれに伴う複数の空間の存在を認める新しい空間論とが、哲学的、科学認識論的地平において対立していた時代と言うことができる。 このような時代状況下、ヴァレリーはその空間論の出発点において、ポワンカレの1895年の論文「空間と幾何学」2に大きな影響を被っている。論中ポワンカレは、空間を現実空間、すなわち視覚、触覚、運動感覚によって構成される知覚表象の空間と、幾何学空間(この場合ユークリッド空間)との2種類に大別している。このポワンカレの論を受けて書かれたごく初期の『カイエ』にはこう記される。「ポワンカレは、彼によれぽ連続的で、無限で、3次元で、同質的、同方向的な幾何学空間を、(視覚、運動等の)空間ないし表象空間と区別する。彼はおそらくこれらの空間が思考のなかで混ざり合っていることを忘れている。[_]彼が実に正当に指摘したように、表象空間については、それが3次元を持つとは言えない。表象空間は独立した神経網が与>xるだけの、すなわち独立変数の数だけの次元を持つ。」(C.int.,I,215)ヴァレリーはここで言及される2種類の空間、すなわち現実(表象)空間と幾何学空間の他に、さらに想像空間、つまり心像によって作られる空間の存在を主張し、それら3種類の空間が意識のなかで混在していると考える。初期『カイエ』における探究の大きな柱のひとつは、心像の連鎖の観察と操作を通じて、この想像空間の性格を明らかにすることにほかならない。「イメージの幾何学」と名づけられた一連の考察のなかで彼は、想像空間の特質を、現実空間、幾何学空間との比較から明らかにしようと試み、とりわけ、想像空間にどれだけ幾何学的法則を適用することができるか、という点を問題にしている。そうした試みのなかで、ヴァレリーは抽象的でイデァルなユークリッド幾何学空間と、感覚の多様さに応じて複数の次元を持つ現実空間、平面的で絶えず大きさの変化する想像空間を対立させている。以下では、現実、幾何学、想像空間という3分法に基づく枠組みを念頭にいれた上で、ヴァレリーにおける幾何学的認識および空間の起源と性格、さらに心的空間の表象と幾何学モデルとの関係について検討する。
著者
西尾 治子
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
慶応義塾大学日吉紀要 フランス語フランス文学 (ISSN:09117199)
巻号頁・発行日
no.46, pp.13-40, 2008

森英樹教授・西尾修教授・高山晶教授退職記念論文集 = Mélanges offerts à Mori Hideki, à Nishio Osamu, et à Takayama AkiはじめにⅠ. 具象的「変装」Ⅱ. 象徴的「変装」(1) 『ある夢想者の物語』(2) 『七弦の琴』(3) 『セラフィータ』Ⅲ. 性の二重性Ⅳ. 抑圧された自己存在(1) 強制された「変装」(2) 同性間の「変装」(3) 女装する若者 : 『ヴァニナ・ヴァニーニ Vanina Vanini』Ⅴ. 異性装Ⅵ. 自立する女性の表象(1) マテア(2) ガブリエル(3) 仮面の女と「オルコの伝説」
著者
國枝 孝弘
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
慶応義塾大学日吉紀要 フランス語フランス文学 (ISSN:09117199)
巻号頁・発行日
no.47, pp.19-40, 2008

はじめに : ユルバン・ドメルグの歴史的位置づけドメルグと言語 : 『簡略フランス語文法』Grammaire française simplifiée(1778)Le Journal de la langue françaiseにおける文学(第一期1784-1788)Le Journal de la langue françaiseにおける文学(第二期1791-1792と1975年まで)おわりに
著者
橋本 順一
出版者
慶應義塾大学日吉紀要刊行委員会
雑誌
慶応義塾大学日吉紀要 フランス語フランス文学 (ISSN:09117199)
巻号頁・発行日
no.42, pp.65-80, 2006

序 あるいは消された僕たち帽子とケーキカトリーヌ・ルルーなる人物