著者
白井 暁彦 久米 祐一郎 津田 元久 畑田 豊彦
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 21.6 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.77-84, 1997-02-03 (Released:2017-06-23)

3次元ディスブレイによって生成された物体との対話において、視覚に加えて触覚や力覚情報の人間への提示が重要である。本研究では皮膚の2点に振動刺激を与えることによって生じるファントムセンセーションを用いて、把持時の疑似力覚の提示を試みた。小型の工具を把持する際に指・手掌部との接触握部に振動子を組み込むことにより、刺激素子の装用感が少ない状態で、皮膚に振動刺激を与えることが可能である。本報告では指・手掌部の振動刺激に対する皮膚感覚の受容特性、静的や動的ファントムセンセーションの生起条件等を明らかにした。また2つの振動子と、PSDを用いた光学式3次元位置検出法と組み合わせ、力学的なバランス感覚も提示できる3次元画像との仮想対話作業ツールを試作した。
著者
海老原 一之 楜沢 順 岩澤 昭一郎 大谷 淳
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 21.6 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.61-67, 1997-02-03 (Released:2017-06-23)

本報告では, 誰もが歌舞伎役者に変身可能な「バーチャル歌舞伎システム」について述べる.本システムは, 仮想空間に3次元歌舞伎役者モデルをコンピュータグラフィックにより作成し, 演技者の全身の動きと表情を実時間で非接触な形式で検出し, 歌舞伎役者の動きとして再現するものであり, 誰もが歌舞伎役者に変身が可能である.さらに, このシステムは3次元モデルを変更することにより, 任意のキャラクタに変身することが可能であり, 自分を任意に変身させてコミュニケーションを行えるだけでなく, インターラクテイブな映画作成等に使用できる見通しを得た.