著者
佐竹 重則
出版者
東北職業能力開発大学校付属 秋田職業能力開発短期大学校
雑誌
東北職業能力開発大学校附属秋田職業能力開発短期大学校紀要
巻号頁・発行日
vol.15, pp.21-26, 2010-03

一昨年の総合制作実習で製作した子供神輿を見た町内会から是非、子供神輿を製作して欲しいとの依頼があり、再び製作することにした。今回の製作では、四角形ではなく難易度が難しくなる六角形とすることでさらなる技術を追求した。製作する神輿は大館神明社の六角形神輿をモデルとし、実際に現地で採寸をおこない、製作にあたった。製作は順調に進み、六角形子供神輿は完成し、町内会に無事、納めることができた。しかし、運行で斗きょう部分が若干破損した。今後は、破損箇所を修復するとともに社寺建築技術の観点からも破損の原因を追究したい。
著者
澤井 文雄
出版者
東北職業能力開発大学校付属 秋田職業能力開発短期大学校
雑誌
東北職業能力開発大学校附属秋田職業能力開発短期大学校紀要
巻号頁・発行日
vol.14, pp.46-51, 2009-03

1年次を普通に修了して進級した学生A君は2年次に単位不足で留年し、3年目の途中から心の不調により学校に来られなくなった。担任の指導により暫くは学業も続いていたが不調が強まったため、担任と保護者の話合いによりA君の退校がほぼ決定した。退校相談及び退校手続きにA君・保護者が来校したその日は、短大が配置を決めたカウンセラーの勤務初日であり、カウンセラーにこの状況を話した。A君・保護者がカウンセリングに同意し心のケアーが開始された。これを境に、勉強の気力を取り戻し就職が内定した企業に就職すべく個別指導が始まった。A君は3月末無事卒業証書を手にして、就職が決まっていた企業の勤務地に旅立った。本報告は、この経過と残された課題の明確化、今後の取組みについての一考察である。学生指導の大変さと喜びを教員間で共有し、今後の学生指導の糧になれば幸いである。
著者
工藤 光昭
出版者
東北職業能力開発大学校付属 秋田職業能力開発短期大学校
雑誌
東北職業能力開発大学校附属秋田職業能力開発短期大学校紀要
巻号頁・発行日
vol.14, pp.14-18, 2009-03

ダイオードの順方向電圧降下は直接電力損失に影響を与えるため注意することがあっても、逆回復特性(逆回復時間など)には通常関心を払うことが少ない。逆回復特性はデータシートに記載されていないことも多く、記載されていても測定条件が明確でない場合がある。同期整流を用いた電力変換回路では、ダイオードの順方向電圧降下よりも逆回復特性が電力変換効率に与える影響は少なくないとの指摘もある1)。さらに逆回復時間の短いダイオードは逆電力損失だけでなくノイズ面でも有利とされている2)。しかし、逆回復特性を測定するための機器(標準逆回復時間測定器、trrテスターなど)は整備されている環境にない。そこで同期整流の電力変換回路に用いるダイオードを最適化するためには、逆回復特性を測定する必要があるため測定器具を製作することにした。ここでの測定器具は順電流を5A、電流減少率を50A/μsと設定している。測定では逆回復時間だけでなく逆回復電流、逆回復電圧の測定もできる。このように逆回復特性を測定するための器具は逆回復特性全般と順方向電圧降下を比較評価できる状況にある。
著者
小野 貴広 徳田 孝明 庄林 雅了 中 浩司
出版者
東北職業能力開発大学校付属 秋田職業能力開発短期大学校
雑誌
東北職業能力開発大学校附属秋田職業能力開発短期大学校紀要
巻号頁・発行日
vol.15, pp.40-44, 2010-03

近年組込みソフトウェア技術者の不足問題もあり、組込みに関する教育の取り組みは、クローズアップされている。組込みソフトウェアの人材育成を目的としているET ソフトウェアデザインロボットコンテスト(通称:ET ロボコン)に我々は魅力を感じ、昨年度から参加し今年度もそのコンテストへ学生と共にチャレンジすることにした。その結果「ソフトウェア開発技術の向上」、「チーム開発のノウハウの習得」、「一連の開発工程の体験」においての教育訓練効果が再度確認できた。また、今年度は、北海道・東北地区大会で総合優勝し、チャンピオンシップ大会では総合3 位という結果を得た。本稿では、情報技術科および電子情報技術科の教員が、昨年度のノウハウと反省を活かしながら、数ヶ月にわたり携わってきたこの取り組みについて報告をする。
著者
徳田 孝明/渡邉 茂/村田 暁/村上 雅洋/杉村 直哉/平井 千晴
出版者
東北職業能力開発大学校付属 秋田職業能力開発短期大学校
雑誌
東北職業能力開発大学校附属秋田職業能力開発短期大学校紀要
巻号頁・発行日
vol.17, pp.36-39, 2012-05

本校では平成19年度より、小中高校生に対して様々なキャリア教育支援を実施してきたが、そのひとつに小学生を対象に3年前から行っている産業教育展での職業体験の支援がある。今年度は職業体験を効果的に実施するために、事前に適職診断を行い自分の適する仕事を理解した上で職業体験を実施する仕組みを作り上げたので報告する。
著者
松田 晃太郎
出版者
東北職業能力開発大学校付属 秋田職業能力開発短期大学校
雑誌
東北職業能力開発大学校附属秋田職業能力開発短期大学校紀要
巻号頁・発行日
vol.13, pp.18-21, 2008-03

The Odate Noshiro airport (Akita Kita airport) constructed as an airport in the north of Akita Prefecture in 1998 comes the tenth anniversary of opening a port in July, 2008. The traveler can reconsider the route to the destination inside the plane if the traveler can confirm the topic and the rumor of the destination at the waiting time before the traveler takes off from the airport in the place of departure, and the traveler will be able to enjoy more significant travel. The airport building staff consulted me if such service was not able to be provided for the traveler. Then, I began the development of the Web site named kyadokko navigator with them in May, 2007. The kyadokko navigator offers an original information search service to the user by combining two or more Web services of the Internet. The kyadokko navigator should do processing that converts latitude and the longitude into the address. This processing is called the reverse geocoding. The total of the record of our geographic information table is 560,508, and it is necessary to shorten the processing time of the reverse geocoding to improve the response time of the information search service. When the geographic information table clustered, and the utility of clustering was verified, the result that the response time of the kyadokko navigator was obviously improved was achieved.
著者
田山 英臣
出版者
東北職業能力開発大学校付属 秋田職業能力開発短期大学校
雑誌
東北職業能力開発大学校附属秋田職業能力開発短期大学校紀要
巻号頁・発行日
vol.13, pp.2-5, 2008-03

秋田県の郷土料理に「きりたんぽ」という鍋料理がある。香草として鍋に入れる具材が「セリ」である。セリの販路拡大や消費拡大に向けて地元で色々な取組みがなされている。今回の「セリの根洗い機」もそのひとつの取組みである。サラダ感覚で根っこから葉の先まで全ておいしく食べられる食材として売り込もうというのがねらいである。根についた汚れをどのように落とすかを主眼に学生の総合製作のテーマと一緒に取組み試作を行ったので以下に報告する。
著者
三浦 誠
出版者
東北職業能力開発大学校付属 秋田職業能力開発短期大学校
雑誌
東北職業能力開発大学校附属秋田職業能力開発短期大学校紀要
巻号頁・発行日
vol.16, pp.26-31, 2011-03

木質材料でジオデシックドームを建設する工法は、パネル工法とフレーム工法に分類できる。フレーム工法はフレーム材に専用の接合金物を取り付けてドームを組み立てる。本稿では、接合金物にアートNPOヒミングの平田氏が考案した羽子板ボルトを使用する工法を試みた。しかしながら、本来の羽子板ボルトとは異なる使用方法となるため、構造上の検討が必要となる。そこで、ドームに作用する荷重や外力に対するフレーム材の応力度を要素剛性マトリクス法により計算をおこなった。また、羽子板ボルトの座屈強度試験をおこない、許容耐力とフレーム材に生じる圧縮軸力の比較をおこなった。これらの検討結果をもとに、直径5mのジオデシックドームの構造模型を製作した。
著者
村田 暁/日景 良一/村上 雅洋
出版者
東北職業能力開発大学校付属 秋田職業能力開発短期大学校
雑誌
東北職業能力開発大学校附属秋田職業能力開発短期大学校紀要
巻号頁・発行日
vol.17, pp.44-45, 2012-05

当校の学生が学校の所在地である大館市の企業と連携して一般家庭で不要となった鉄製の除雪用ダンプ(以下ダンプ)をがれき運搬用として改造し、復興支援活動を行った事例について報告する。