著者
西尾 瑞穂
出版者
神戸大学
雑誌
産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) トライアウト トライアウトタイプ(標準)
巻号頁・発行日
2021

本提案では比較的感度の低いPCRの代わりに胸部単純レントゲン写真を用いて新型コロナ肺炎を高感度に短時間でスクリーニングできる自動診断技術を開発する。このために、申請者は少量の医用画像データに異ドメイン画像の学習データを混在させて深層学習が可能になるソフトウェアを作成し、新型コロナ肺炎の自動診断を試みている(関連文献の論文1、2)。本申請では、複数の病院から収集した胸部単純レントゲン写真を用いて深層学習を行うソフトウェアを作成し、医師の診断結果との対比により性能評価および改善を行う。薬機法承認を見すえた産学連携共同研究に展開し、診断結果が医師と遜色なく実際の医療に有用な自動診断技術の開発を目指す。
著者
三好 規之
出版者
静岡県立大学
雑誌
産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) トライアウト トライアウトタイプ(標準)
巻号頁・発行日
2021

我々は、静岡県の特産品「自然薯」の全ゲノム解析より、有効成分ジオスゲニンの生合成遺伝子を世界で初めて取得した。本課題では、ジオスゲニン産生を1000倍増強したゲノム編集自然薯を創出する。ジオスゲニンは、抗認知症や抗フレイルなど高齢者QOL改善に役立つマルチな機能性を示すだけでなくステロイド医薬品合成の重要な前駆物質である。滋養強壮・疲労回復など健康イメージが良好な自然薯の新品種開発は、健康食品・医薬品分野で多大な商業的価値が見込めるため、地域資源を活用した6次産業の推進力となる。本課題では実用化検証として、酵母モデル系でジオスゲニン生産を増強する遺伝子配列を決定し、自然薯ゲノム編集へ展開する。
著者
宮城 加津也
出版者
琉球大学
雑誌
産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) トライアウト トライアウトタイプ(標準)
巻号頁・発行日
2021

本申請は、非溶融-粉末成形焼結法を用いて、微細複雑形状-光デバイス(ナノフォトニクス)実現を目標とする。これにより、光を使った小型・省エネ「光速」演算処理を可能にする光電融合アクセラレータ実現を目指す。その背景にはCMOS微細-集積電子回路の終焉が徐々に近づく現状を打破する大きな可能性を秘めた「光を人為制御する」新たな演算手法として注目される。これ多くの研究要素から本研究では「光非線形素子・光データバス(導波路)」製造技術にフォーカスを絞る。具体的には、申請者が独自に開発した製造装置を活用する事で、数多-存在する製造条件の最適化の発見に成功したことで、透光性-光デバイス製造に成功した。
著者
池田 輝政
出版者
熊本大学
雑誌
産学が連携した研究開発成果の展開 研究成果展開事業 研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP) トライアウト トライアウトタイプ(標準)
巻号頁・発行日
2021

日常生活で使用可能な抗ウイルス製品の開発は、新型コロナウイルス感染拡大の抑制に非常に有効である。我々は、次世代の機能性材料である酸化グラフェン(GO)に注目し、GOが新型コロナウイルスに対して強い抑制効果を持つことを明らかにしているが、GOおよびその誘導体を使用した製品が抗ウイルス活性を持つかはわからない。そこで本研究では、GOおよびその誘導体を使用した製品における抗ウイルス効果を、感染性のウイルスを使って評価する系を構築し、それらの抗ウイルス効果を検証する。感染性のウイルスに対して効果を持つ真の抗ウイルス製品の開発は、新型コロナウイルスの感染拡大の抑制に大きく貢献すると考えられる。