著者
笹山 琴由 野口 真理子 藤本 尚子 鴨 浩靖 新出 尚之
雑誌
第47回プログラミング・シンポジウム予稿集
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.161-166, 2006-01-10

makeは、依存関係の定義をもとに、ターゲットの更新に必要となる動作を行うツールで、ソフトウェア開発に広く用いられている。makeの動作は、依存関係のルールを記述したファイルに基づき、ターゲットを構築するためのルールを見つけ出し、必要なアクションを再帰的に起こすというものである。これは、論理プログラミング言語であるPrologの動作と類似している。そこで我々は、makeのPrologによる再実装を行うプロジェクトを進行している。動作の検証を行う対象としてはNetBSDのシステム全体のmakeを選び、ある程度大規模なソフトウェア開発に対してもこのプロジェクトが有効であることを示す。本発表では、我々のプロジェクトの紹介と、現在の進行状況について述べる。
著者
久井 亨
雑誌
第47回プログラミング・シンポジウム予稿集
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.189-192, 2006-01-10

プロジェクトMEPHISTOは、チェコ式のマリオネットの構造から着想を得て、制約システムと無限ストリームを使った新しい3次元モデルのアニメーションの表現を提案する。モデルを階層を持たないフラットな構造で表現し、環境や内部状態の時間変化をストリームを使ってアクセスすることにより、モデルと環境の相互作用をより簡単で自然に表現できる。これにより、テレビゲーム等の開発がより効率的になることが期待できる。
著者
田島 英朗 鈴木 裕之 小尾 高史 山口 雅浩 大山 永昭
雑誌
第47回プログラミング・シンポジウム予稿集
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.181-184, 2006-01-10

従来の指紋を用いたファイル保護システムでは、認証によってファイル本体、もしくはファイルを暗号化する鍵へのアクセス制御を行っていた。しかしこの方法では、認証のための指紋情報がローカルに保存されるため、別のPCへファイルを移動して使用する場合などでは安全性を保つことが困難であった。一方我々の提案するシステムでは、指紋を暗号の鍵として用いた暗号化、復号化を行うことにより、認証情報をローカルに残さずにファイルを保護することが可能となった。
著者
川口 耕介
雑誌
第47回プログラミング・シンポジウム予稿集
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.91-100, 2006-01-10

「継続」は、関数型言語で良く見られる一風変わった言語機能である。継続には色々と面白い用途があるが、残念なことにJavaなどの手続き型汎用言語では使うことができなかった。本稿では、まず、Java言語上のライブラリとして継続をエミュレートし、アプリケーションから利用できるようにするjavaflowプロジェクトを紹介する。次に、このライブラリのテストベッドとして開発しているdalmaプロジェクトを紹介する。