著者
谷川 力
出版者
都市有害生物管理学会
雑誌
都市有害生物管理 (ISSN:21861498)
巻号頁・発行日
vol.1, no.2, pp.199-201, 2011-12-20
著者
谷川 力
出版者
都市有害生物管理学会
雑誌
都市有害生物管理 (ISSN:21861498)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.51-53, 2011-06-20
被引用文献数
1
著者
福冨 友馬 安枝 浩
出版者
日本家屋害虫学会
雑誌
都市有害生物管理 (ISSN:21861498)
巻号頁・発行日
vol.1, no.1, pp.33-42, 2011-06-20
参考文献数
28

本稿では,ハウスダスト中のダニと昆虫のアレルゲンとヒトのアレルギー疾患の関係を解説した.ハウスダストは多くの患者にとってアレルギー疾患の発症原因であり,かつ増悪因子である.しかし,ハウスダストは極めて多種のアレルゲンの混合物であり,家屋により優位なアレルゲン種も異なり,個々の患者が影響を受けているアレルゲンは異なっている.ダニアレルゲンは,国際的に最も重要な気管支喘息,アレルギー性鼻炎の原因アレルゲンである.多くの研究が,室内環境中のダニアレルゲン量の増加が,喘息の発症と増悪の原因であることを示してきた.アメリカをはじめとする多くの国々で,ゴキブリアレルゲンはダニと同等に重要な室内環境アレルゲンと考えられている.しかしながら本邦の室内環境では,ゴキブリアレルゲンはほとんど検出されず,ゴキブリ感作率も低い.むしろ,本邦の室内塵を調査するとチャタテムシ目や双翅目,鱗翅目などのほうが頻繁に検出され,本邦ではこれらの昆虫の方が重要性が高いと考えられている.