著者
神林 靖 レッドガード ヘンリー F.
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SS, ソフトウェアサイエンス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.471, pp.25-32, 2000-11-20

ソフトウェア開発のためのパラダイムとしては, 70年代には構造化プログラミングが提案され, 80年代にはオブジェクト指向プログラミングが提案されてきた。それぞれ多くの支持者を集め, 実践されている。現在のところソフトウェア開発方法論としてオブジェクト指向のパラダイムが支配的であるが, いくつかの問題点も指摘されている。本論文では, 今日のオブジェクト指向プログラミングにおける問題点を整理した上で, それらの問題点を克服する新しい方法論を提案する。この方法論はとあるプログラミングパラダイムの実現であり, それは, データから手続きを分離するというものである。
著者
金子 崇之 深澤 良彰
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SS, ソフトウェアサイエンス
巻号頁・発行日
vol.98, no.558, pp.9-16, 1999-01-22
被引用文献数
5

デザインパターンと呼ばれる、オブジェクト指向ソフトウェアを設計する際の経験のパターンが注目を浴びている。このデザインパターンに従ってプログラムを書くことは、プログラム理解、再利用、保守を容易にする。しかしながら、このデザインパターンに従って書かれていない既存のプログラムも数多く存在する。本研究では、デザインパターンを意識せずに作成されたプログラムから、偶然利用されたデザインパターンや、少しの修正によってデザインパターンとなるようなクラス構造を抽出する。ソースプログラムのみを入力とし、クラス内マッチング、クラス間マッチングという二つのマッチングを用いて抽出を行う。これによりデザインパターンのメリットをデザインパターンを意識せずに作成されたプログラムに対しても与えることが可能となる。