著者
高澤亮平 坂本一憲 鷲崎弘宜 深澤良彰
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.307-309, 2015-03-17

「プログラミングには性格が表れる」と言われるが、実証された例や科学的な根拠は見つかっていない。そこで我々は、競技プログラミングに興味のある人々を対象とした大規模なアンケートを行い、エゴグラム診断を用いて性格の分析を行った。この結果をもとに、プログラミングへの興味と性格の間の相関を分析した。その結果、一部の質問や性格に関して相関が現れることが明らかとなった。また、ソースコードと性格に関しても分析を行うことで、プログラミングと心理的な側面の関係についても考察した。
著者
坂本 一憲 大橋 昭 鷲崎 弘宜 深澤 良彰
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.95, no.3, pp.412-424, 2012-03-01

近年,プロブラミングコンテスト,特にゲームソフトウェア上で自律的に動作するプレイヤーのプログラムを作成して競い合う形式のコンテストが,教育向けの枠組みとして注目を浴びている.一方,コンテストで利用されるゲームプラットホームは,一般的なゲームソフトウェアやエンタープライズシステムと異なり,開発手法や技術的な知見が体系化されていない.本論文では,過去の開発経験からゲームプラットホームの要求を分析した結果をもとに,開発における知見を設計原則としてまとめる.更に,ゲームプラットホームの品質を保証して,開発コストを低減させるため,設計原則を踏まえたアーキテクチャと汎用的な共通処理を提供するフレームワークを提案する.その上で,提案フレームワークを利用するゲームプラットホームとコンテストの事例報告をもとに,提案フレームワークを利用するゲームプラットホームが分析した要求を満たすかどうかという定性的評価と,ソフトウェアメトリックスや参加者のアンケートによる定量的評価の両方から提案フレームワークの有用性を示す.
著者
野々村 洋 栗野 俊一 深澤 良彰
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.47, pp.215-216, 1993-09-27

並列計算機においてリダクション計算を行なう場合、データ交換の時間(通信時間)を考慮しなければ、2分木状に進めた時が、最少のステップ数での計算となる。しかし、通信による遅延を考慮した場合、この方法ではデータ交換のための無駄な待ち時間が生じ、計算に要するステップ数は最少にならない。本発表では、一定の通信時間を考慮した場合に、全てのプロセッサがデータ交換のための待ち時間なしで、かつ、最少のステップ数でリダクション計算を行うための並列計算機の最適なネットワークトボロジー、ならびにその上での処理割り当て法について述べる。
著者
深澤 良彰
出版者
一般社団法人 CIEC
雑誌
コンピュータ&エデュケーション (ISSN:21862168)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.12-19, 2020-06-01 (Released:2020-12-09)

大学図書館は,大きな変革の時を迎えている。これを引き起こしているのは,教育/学習方法および研究方法といった図書館利用者のニーズの変化である。しかし,多くの大学図書館は,これに対して,十分に適応できているとは言い難い。本稿では,このために,早稲田大学図書館で実現をした,早慶図書館共同化プロジェクトおよび図書館の改修によるエビデンス・ベースのラーニング・コモンズの実現について述べる。
著者
丸山 勝久 小野 康一 門倉 敏夫 深澤 良彰
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.44, pp.293-294, 1992-02-24

既に開発されて稼働中のソフトウェアが、保守要求等によって変更される場合を考える。これをシステム変更と呼ぶことにする。いま、システム変更において検証を行うとき、以下のことを仮定する。・変更前のプログラムは、検証によって変更前の仕様に対する正当性が保証されている。また、この検証の結果(履歴)は残っている。・保守要求によって変更された仕様は、仕様定義者の意図を正確に表現している。また、仕様は誤りを含まない。保守要求によって、仕様とプログラムが個々に変更されると、変更後においてはこれらの間で正当性が満たされる保証はない。したがって、変更後の仕様とプログラムに対して再度検証を行う必要がある。本稿では、このようなシステム変更に対する検証技法の適用について述べる。
著者
下條 清史 坂本 一憲 鷲崎 弘宜 深澤 良彰
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SS, ソフトウェアサイエンス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.481, pp.97-102, 2012-03-06
参考文献数
7

Fault-Localizationはテスト結果からテスト失敗の原因となるコードの箇所を推定する手法で,デバッグ作業の支援に有効である。しかし、テストケースが十分でない場合,バグを十分に局所化できないため、Fault-Localization結果が信頼できない.本稿では,実際の開発形態に沿ったインクリメンタルな運用のもとでプログラム構造を用いてFault-Localization結果を改善する手法を提案する.Fault-Localization結果のトップランキングの高精度化とバグの修正を繰り返していく手法により,効率的なデバッギングの実現可能性を示す.
著者
太田 健一郎 深澤 良彰
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SS, ソフトウェアサイエンス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.570, pp.73-80, 2001-01-16
参考文献数
7

デザインパターンに始まるソフトウェアパターンの流れはPLoPなどの活動と共に多種多様なパターンを生み出した。しかしながら、パターンの概念がほとんど知られておらず、パターンがほとんど存在しないと考えられている分野も存在する。それらの分野では標準、規則、マニュアルなどの既存の概念を組み合わせれば十分であると考え、パターンの発掘、共有の必要性を感じていない場合も多い。しかし、これら従来の概念では解決できない領域が存在し、そこで発生する問題を解決できる候補となるのがパターンなのである。本稿ではパターン一般に関し、パターンの持つ各種の特性を分析し、その特性を従来の概念のものと比較、検討し、パターンに最も適した領域とはどこなのかを探る。
著者
高澤 亮平 坂本 一憲 鷲崎 弘宜 深澤 良彰
雑誌
第77回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, no.1, pp.307-308, 2015-03-17

「プログラミングには性格が表れる」と言われるが、実証された例や科学的な根拠は見つかっていない。そこで我々は、競技プログラミングに興味のある人々を対象とした大規模なアンケートを行い、エゴグラム診断を用いて性格の分析を行った。この結果をもとに、プログラミングへの興味と性格の間の相関を分析した。その結果、一部の質問や性格に関して相関が現れることが明らかとなった。また、ソースコードと性格に関しても分析を行うことで、プログラミングと心理的な側面の関係についても考察した。
著者
鷲崎 弘宜 中川 知基 斉藤 勇樹 深澤 良彰
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
日本ソフトウェア科学会大会講演論文集 (ISSN:13493515)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.7-7, 2004

リモートコンポーネントを組み合わせて得られるコンポーネントベースシステムは、長期の運用を実現するために高い保守性を持つことが望ましい。保守性の判定法として、複雑度の測定がある。従来の測定法は、オブジェクト指向クラス集合、もしくは、一般的な抽象化によって得られる構造を測定対象とし、コンポーネントを単位とした保守作業の容易さを適切に反映しない。本稿では、リモートコンポーネントの特徴を考慮してコンポーネントベースシステムを段階的に抽象化し、得られる構造に対して要素間の関連に基づく複雑度を測定する手法を提案する。複数のEJBアプリケーションについて測定実験を行った結果、得られる複雑度が保守性を適切に反映することを確認した。
著者
神谷 知行 坂本 一憲 鷲崎 弘宜 深澤 良彰
雑誌
情報処理学会論文誌プログラミング(PRO) (ISSN:18827802)
巻号頁・発行日
vol.6, no.3, pp.33-45, 2013-12-20

リファクタリングはコード体質改善の手法として広く知られているが,手動での実行はコストが高く欠陥を埋め込みやすいため,リファクタリングツールが多数提案されている.しかし,これらのツールは単体の単純なリファクタリングの実行を支援するものであり,リファクタリングによるデザインパターンの導入など,複雑なリファクタリングを行うのは難しい.すなわち,単体のリファクタリングを複数種類組み合わせて逐次実行したり,複数箇所に対してあるいは複数回数繰り返してリファクタリングを実行したりすることは困難である.そこで我々は,Javaソースコードを表現可能なモデルを用いて,リファクタリング内容やその適用箇所の指定を記述できるスクリプトおよびその処理系を提案する.複雑なリファクタリングを簡潔に記述でき,少ないコストで複雑なリファクタリングを実行できること,またプロジェクト横断的に再利用できることを評価実験で確認し,本手法の有用性を示した.
著者
鄭 顕志 中川 博之 川俣 洋次郎 吉岡 信和 深澤 良彰 本位田 真一
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.4_121-4_132, 2008-10-28 (Released:2008-11-30)
被引用文献数
1

ユビキタスコンピューティングにおけるアプリケーションは,実世界の状態を把握し,ユーザに対してより積極的なサポートを行わなければならない.このようなアプリケーションを効率良く開発するためには,従来とは異なる新たなアプリケーション開発手法が必要となり,数多くの研究が行われている.本論文では,ユビキタスコンピューティングにおける,アプリケーション開発手法に関する研究動向を調査し,傾向と問題点を整理する.
著者
坂本 一憲 和田 卓人 鷲崎 弘宜 深澤 良彰
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SS, ソフトウェアサイエンス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.107, pp.41-46, 2011-06-23

The amount of test code has increased as the test technology has developed and the amount of duplicated test code that is redundant has also increased. Duplicated test code that does not change defects which are found when testing software even if it is removed. This increases the size of test code and decreases the efficiency of execution and maintenance of software testing. We therefore propose techniques of detecting duplicated test code based on test coverage supporting multiple programming languages. We define the inclusion relation of test code based on test coverage and present techniques of detection and the implementation of a detection tool supporting three programming languages: Java, C and Python. We explain an experiment for detecting duplicated test code in open source software with the detection tool and discuss the benefits of the proposed techniques. Moreover, we show that the duplicated test code that is detected with the detection tool does not influence the results obtained from measuring the test coverage and demonstrate that the change in using test coverage can change the measurement criteria.
著者
本位田 真一 深澤 良彰 吉岡 信和 石川 冬樹 鄭 顕志
出版者
国立情報学研究所
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2007

次世代のソフトウェアであるユビキタスサービスの基盤インフラとなる,オープン無線センサーネットワーク構築のためのミドルウェアを研究開発し,公開した.本ミドルウェアを利用することで,長期にわたって安定運用が可能な無線センサーネットワークを構築することが可能となる.
著者
青山 幹雄 西岡 健自 岸 知二 上原 三八 松岡 聡 中所 武司 深澤 良彰
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ソフトウェア工学(SE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1995, no.84, pp.89-96, 1995-09-08

1995年6月1日(木)?2日(金)に情報処理学会ソフトウェア工学研究会の主催で,慶応義塾大学三田校舎新館でオブジェクト指向'95シンポジウム(O'9)が開催され,326名の参加者があった.「オブジェクト指向によるシステム開発の理論実践」をテーマに,基調講演,チュートリアル,一般講演,パネル討論と内容の充実したシンポジウムであった.本稿では,同シンポジウムのもようを,初日の事例セション、2日目のパネル討論を中心に報告する.なお,本シンポジウムは来年も同時期に開催の予定である.The Object-Oriented '95 Symposium was held on June 1 - 2, 1995 at Mita Campus of Keio University in Tokyo. Under the theme of "Theory and Practice of Object-Oriented Systems Development", opening speeches, tutorials, general sessions and panel session have covered a wide spectrum of development technologies based on object-orientation. This report highlightens the major topics of the symposium as well as two special sessions; one session presented the experience of object-oriented systems development and another was a panel on the theory and practice of object-oriented development technology.
著者
片渕 聡 鄭 顕志 高橋 竜一 深澤 良彰 石川 冬樹 本位田 真一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

近年,イベントによって呼び出され処理を行い通知するイベント駆動型Webサービスが注目を浴びている.現在の要求/応答型サービスを対象としている検索技術では,イベントに関する要求を満足するWebサービスを探し出すことができない.本研究ではイベント駆動型Webサービスの検索を実現するために,要求とサービス記述双方のイベント制約のマッチングを行う.
著者
金子 崇之 深澤 良彰
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SS, ソフトウェアサイエンス
巻号頁・発行日
vol.98, no.558, pp.9-16, 1999-01-22
被引用文献数
5

デザインパターンと呼ばれる、オブジェクト指向ソフトウェアを設計する際の経験のパターンが注目を浴びている。このデザインパターンに従ってプログラムを書くことは、プログラム理解、再利用、保守を容易にする。しかしながら、このデザインパターンに従って書かれていない既存のプログラムも数多く存在する。本研究では、デザインパターンを意識せずに作成されたプログラムから、偶然利用されたデザインパターンや、少しの修正によってデザインパターンとなるようなクラス構造を抽出する。ソースプログラムのみを入力とし、クラス内マッチング、クラス間マッチングという二つのマッチングを用いて抽出を行う。これによりデザインパターンのメリットをデザインパターンを意識せずに作成されたプログラムに対しても与えることが可能となる。