著者
田中 賢一 下村 輝夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C-I, エレクトロニクス, I-光・波動 = The transactions of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers (ISSN:09151893)
巻号頁・発行日
vol.77, no.8, pp.437-445, 1994-08-25
参考文献数
9
被引用文献数
6

計算機ホログラムに対してラスタ走査を用いる誤差拡散法に関する報告は既にいくつかある.しかしながら,ペアノ曲線を適用した影響についてはほとんど知られていない.この理由は,ペアノ曲線が最近ようやく関連応用分野で有効であることがわかり始めたことによる.本論文では,ペアノ曲線を用いる誤差拡散法を計算機ホログラムでの再生像の改善に対して詳細に検討した.その結果,雑音領域と像の明るさの制限のもとで,本方法はラスタ走査を用いる誤差拡散法と比較して優れた再生像を与えることを示す.
著者
久保田 寛和 中沢 正隆
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C-I, エレクトロニクス, I-光・波動 = The transactions of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers (ISSN:09151893)
巻号頁・発行日
vol.76, no.5, pp.147-157, 1993-05-25
参考文献数
26
被引用文献数
2

最近,エルビウム光ファイバ増幅器(EDFA)を用いた光ソリトン通信が実現しているが,その中でGordon-Hausジッタ,光増幅器の自然放出光雑音(ASE)の蓄積等による伝送限界が生じてきている.今までこれらの劣化は光ソリトン伝送では不可避なものと考えられてきた.本論文ではこれらの問題点を解決する方法として,伝送クロックに同期した変調を光ソリトンに加えて波形整形を施し,光フィルタによってスペクトルを整える「ソリトン制御」の導入を提案する.そしてこの方法を用いることにより,光ソリトンを無制限の距離にわたって伝送できることを示す.
著者
細野 敏夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C-I, エレクトロニクス, I-光・波動 = The transactions of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers (ISSN:09151893)
巻号頁・発行日
vol.77, no.10, pp.pp.519-528, 1994-10-25
参考文献数
19
被引用文献数
4

Poyntingベクトルは普通,空間における電力流を表すベクトル場と考えられているが,電磁気学の多くの教科書には次のような主張がなされ,混乱を巻き起こしてきた.(a)Poyntingベクトルに発散が零の任意のベクトル場を加えても,エネルギーの保存則に違反しないから,電力流の表現としてPoyntingベクトルは唯一のものではない.(b)帯電した磁石の付近の空間でPoyntingベクトルは零でない値をもつが,この空間に電力流が実在するとは考えられず,Poyntingベクトルが電力流を表さない場合がある.このような主張がなされ混乱が起きた原因は電磁理論の相対論的側面を軽視した教育にある.本論文は,電磁教育に寄与する目的で,(a)電磁理論が本質的に相対論的であることのわかりやすい説明,(b)抜山ベクトルは,Poyntingベクトルの代役を果たし得ないことの説明,(c)Poyntingベクトルに付加できるベクトル場の満たすベき一般条件,(d)電力流密度の表現としてPoyntingベクトルが唯一のものと考えられる根拠,などについて考察したものである.