著者
石井延久
雑誌
Pharma Medica
巻号頁・発行日
vol.22, pp.162-168, 2004
被引用文献数
1
著者
宮川俊平
雑誌
Pharma Medica
巻号頁・発行日
vol.10, pp.59-68, 1992
被引用文献数
3
著者
植田 勇人
出版者
メディカルレビュー社
雑誌
Pharma medica (ISSN:02895803)
巻号頁・発行日
vol.21, no.5, pp.176-178, 2003

レンノックス症候群は多彩なけいれん発作症状を示すてんかん症候群であり, 従来の抗てんかん薬(anti-epileptic drug ; AED)に対して治療抵抗性である場合が多い。今回クロバザムの追加投与が奏効し, けいれん発作頻度の減少に成功した2症例を経験したので報告する。症例はいずれも, 点頭てんかんで発症, 某小児科においてウエスト症候群と診断され, ビタミンB6・ACTH療法およびAEDの治療が行われたが, 点頭てんかん発作を完全にコントロールできず, レンノックス症候群に移行した症例である。当科において長年発作減少を試みていたが, 発作はきわめて難治性で, 各AEDを増量しても発作回数を減少させることはできなかった。そこでクロバザムを追加投与し漸次増加させたところ, 投与して間もなく発作頻度は著しく減少した。レンノックス症候群における発作抑制はきわめて困難な場合が多いが, 同症候群にクロバザムの追加投与が著効した症例を紹介する。
著者
長友 慶子 長町 茂樹 石田 康
出版者
メディカルレビュー社
雑誌
Pharma medica (ISSN:02895803)
巻号頁・発行日
vol.21, no.11, pp.133-137, 2003

ウイルス増殖抑制物質として1950年代に発見されたインターフェロン(IFN)は,悪性腫場・ウイルス性肝炎を中心に頻用されており,1992年には本邦でC型慢性肝炎に対しての保険適応を得た。IFNには,その一般的な副作用としての頭痛・発熱・倦怠感・食思不振などのほか,不眠・抑うつ状態・操状態・幻覚妄想・意識障害などの精神症状も数多く報告されており,コンサルテーション・リエゾン精神医学の領域で重要な問題となっている。###今回のわれわれは,C型慢性肝炎に対するIFN投与の中止から約3週間後に顕性化したせん妄の症例の脳血流量の経時的変化を観察し,臨床像と比較検討した。また,この症例の治療経過中,非定型抗精神病薬の1つであるクエチアピン投与後に,過鎮静や錐体外路症状などの副作用も出現することなく,せん妄による幻覚・妄想・精神運動興奮などの精神症状が消失したことに関しても若干の考察を加える。