著者
塚本 敏夫 小村 眞理 橋本 達也 初村 武寛 田中 由里
出版者
公益財団法人元興寺文化財研究所
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

(1)東アジア出土甲冑の比較研究による再整理の結果、韓半島でも鉄革併用甲がたくさん存在することが判明した。また、腰札で、草摺部を連結するタイプの小札甲が日本にも入っている可能性が判明した。裲襠式の存在については椒浜古墳出土品の調査ができず、結論は次の機会に先送りとなった。(2)復元模造品による武具の堅固性の比較実験の結果、連結材として、組紐が革紐より強度的に優れていることがわかった。(3)武器武具の祭祀具(鎮物)としての利用について古墳時代から室町時代にかけ、沖縄から北海道にかけて行われていたことが調査の結果判明し、武器武具祭祀には3つの画期段階が認められた。

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なお古墳時代の短甲、挂甲の耐弓矢性能の実験は元興寺文化財研究所が既に実施しているので各自参照されたし。 https://t.co/GteL1PG99P
「武器武具祭祀が古墳時代から中近世なで綿々と続くことや、この武器武具祭祀が中世に北は北海道のアイヌ文化成立に、南は沖縄のグスク文化の成立に寄与し、現在の日本の境界領域(文化圏)を規定していく重要な作法であることが判明した」 https://t.co/GeazSqe14B https://t.co/VFmQIqUywC
坂上田村麻呂の父は造東大寺長官で "アテルイの首塚"から500m離れた九頭神廃寺の瓦は西寺と同じ物や東大寺の瓦とよく似たものもあり https://t.co/GeazSqe14B 長岡京と同様顔のある小札転用人形が発掘されていて王権との関係性があるのかもしれない。 https://t.co/VbWCGJzGxa

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