著者
上村 靖司
出版者
長岡技術科学大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2015-04-01

本研究では,放射能汚染水における三重水素水T2Oを、純水H2Oとの融点の違いを使って分離/濃縮する技術の開発に取り組んだ.精密温度制御によってT2Oを模擬するD2O溶液からD2Oを除去/濃縮するために、低温循環水槽(範囲-20~80℃、0.01℃分解能)内に放射冷却ユニットおよび製氷水槽と温度安定用水槽を入れ,上部を断熱蓋で覆う装置を製作した.凍結濃縮と融解濃縮に取り組んだ結果、前者では恒温水槽温度が高くなるにつれて固相へのHDO濃縮度が高まる傾向があることがわかり,水槽温度1.5℃の場合に最大濃縮度40%となった.後者では1.4℃において固相への最大濃縮度13%という結果を得た.

言及状況

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「濃度の濃いトリチウム水が残る」というのはある意味正しいのだけど、とてつもなく難しい。 https://t.co/QLAK5AAaKx https://t.co/qvCkcRjxMO
トリチウム水の融点や凝固点の違いを利用して軽水(普通の水)から分離する方法を開発した特許。勿論検討済みだと思いますが。 https://t.co/GuJbAsaqcY https://t.co/6x7i88LHhr
@happysakiko1 科研費でこんなことやってるけど、やっぱ実用性はアレだよね。 https://t.co/VkEpsCwy8H https://t.co/6PNdVe8aex
QT 放射製氷プロセスを応用したトリチウム水分離技術の検討 https://t.co/DnHKlq1VTl また重水,トリチウムの密度が水の密度(3.98℃で最大0.999972 g/cm3)よりも1割以上大きいという性質 ↑融点や密度が違う水って、細胞浸透圧も変わるっしょ。

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