著者
上條 信彦 宇田津 徹朗 高瀬 克範 田中 克典 田崎 博之 米田 穣 石川 隆二
出版者
弘前大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

東日本を中心とする遺跡出土イネ種子の形態・DNA分析、炭素窒素安定同位体比分析を通じて品種の歴史的展開の時期や内容を明らかにした。また、稲作の導入期にあたる岩木山麓の弥生時代前半期の遺跡発掘調査を実施した。その結果、東北で最古の水田跡が見つかっている砂沢遺跡において微細土壌分析による水田の形成過程および集落の南限が明らかになった。また清水森西遺跡において弥生時代前期の砂沢遺跡と中期中葉の垂柳遺跡の間の時期にあたる稲作集落が検出された。電子顕微鏡・X線CT観察による土器のイネ種子圧痕を検出した。以上よりこれまで不明瞭だった前期から中期の大規模水稲農耕への変遷モデルを作成可能となった。

言及状況

Twitter (3 users, 3 posts, 4 favorites)

@oakcask1 国費(科研費)を費やしてのプロジェクトでしたので、元ネタに当たりました(↓)。 温帯ジャポニカの話では無く熱帯ジャポニカの形質に関して研究により明らかにされたようです。 冷温帯地域における稲作の歴史的展開 https://t.co/na7hIYiHJM

収集済み URL リスト