著者
古川 智範 上野 伸哉 下山 修司 二階堂 義和
出版者
弘前大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

本研究では、慢性的なベンゾジアゼピン系薬剤の使用によって認知機能が低下するメカニズムを探るため、ジアゼパム(DZP)長期投与マウスを用いて研究を行った。行動評価解析結果から、想起能力の低下がDZP長期投与した老齢マウスにおいて認められた。また、DZPを長期投与した老齢マウスでは、想起能力の低下や、CA1およびCA3領域におけるスパインの密度の減少が認められた。一方、海馬CA1領域におけるLTPやアポトーシス、細胞新生に対するDZP長期投与の影響は認められなかった。老齢マウスでは、DZP長期投与によりCA3領域のスパインが減少することで想起能力が低下する可能性が示唆された。

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2016 年度 実施状況報告書 ベンゾジアゼピン系抗不安薬の長期投与による認知機能低下メカニズムの解明 https://t.co/hLjuDU4qfV
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ベンゾジアゼピン系抗不安薬の長期投与による認知機能低下メカニズムの解明 2016–2018年度 また、DZP長期投与による細胞死の誘導が増加しないことや神経細胞のスパイン密度がDZP長期投与により減少することを見出したことは、進捗過程において大きな成果である。 https://t.co/25g3BnvrPS https://t.co/VNyH8ddHp1
ベンゾジアゼピン系抗不安薬の長期投与による認知機能低下メカニズムの解明 2016–2018年度 BZD の長期暴露がどのような経路で神経傷害を起こし認知機能を低下させるのか、そのメカニズムを知るためにBZD系薬物であるジアゼパム(DZP)を長期投与したモデルマウスを用いた。 https://t.co/25g3BnvrPS https://t.co/oxrFxBcRd0

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