著者
阿部 顕三 安達 貴教 花薗 誠 大湾 秀雄
出版者
大阪大学
雑誌
挑戦的研究(萌芽)
巻号頁・発行日
2018-06-29

本年度は、第1に日本酒造組合中央会において、日本酒の税制、日本酒業界の人材、流通、輸出などについて聞き取り調査を行い、今後のモデル構築・分析や実証分析のための有用な情報を収集した。税制に関しては、新酒税法や新組合法と基準販売価格制度との関係を明らかにした。人材に関しては、日本酒造杜氏組合連合会傘下の組合員数の減少とそれに対する対応策を確認した。また、流通に関しては小規模の酒蔵と大規模な酒蔵の清酒の流通の違いについて明らかにした。さらに、輸出面では日本とEUの経済連携協定の発効が日本酒産業の国際的な競争力に与えうる影響について示唆を得た。第2に、グローバル経済における日本酒産業の国際競争力などを分析するための理論モデル構築を進めた。日本酒は、原材料となる米にも多くの種類があり、また生産工程も複雑であることなどから、製品の差別化の程度が非常に高い財であることを考慮に入れ、従来の独占的競争モデルを拡張する形でモデル構築を進めた。中間投入物として差別化された米導入し、それによって最終生産物の日本酒も差別化されるような特徴を導入した。また、複数の生産工程を導入し、使用する生産工程によっても差別化が生じるような可能性も考慮した。さらに、少数の大規模な生産者(酒蔵)と多数の小規模な生産者(酒蔵)が共存し、競争しているような市場も想定し、そのような生産構造や市場構造が日本酒の国際競争力に及ぼす影響を理論的に考察するための基本モデルの構築を行った。

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これですね。懐かしい名前が。 https://t.co/o2yrS2OKhM まあ関係者(研究協力者)なんですが。 https://t.co/hxR7KtKPqI https://t.co/5Phofxa22x

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